映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】パッション
2015年01月25日 (日) | 編集 |


秘境からのお届け、一本目はじゅりさん絶賛のデ・パルマ作品『パッション』から♪


パッション(2012)フランス・ドイツ
原題:Passion
データ

アラン・コルノーの遺作『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』(未見です)をブライアン・デ・パルマがリメイク。上司と部下との女同士のドロドロの確執を描くサスペンス・スリラーです。

一流広告会社で働く女エグゼクティヴ クリスティーンにレイチェル・マクアダムス
パステル系のふんわりとしたファッションに身を包み、一見爽やかで優しげなクリスティーンですが、その実態は部下の手柄を平気で横取する腹黒女。おそらく今の地位に上り詰めたのも、裏で悪どいことのひとつもやってきたんでしょう。
目障りなのは出来のいい部下ってわけで、ノオミ・ラパス演じるイザベルがクリスティーンの餌食になっちゃいます。


お帰りなさい80年代!お帰りなさいデ・パルマ先生!
後半の二転三転のサスペンス劇にすっかりだまされました。

レイチェルの二の腕で柔らかなイメージを生かしながら(違うってw)、狡猾な中身とのギャップを強調させるところもニクい。
イジイジしてても心にドラゴン・タトゥーなノオミも嵌ってました。

ただ、変態性を垣間見せてくれるのに、露出は少な目。
デ・パルマ先生もお歳を召されたかなと少し寂しい。




【映画】『クライム・ヒート』トムハとわんこに萌え死に!
2014年09月14日 (日) | 編集 |
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シッチェス映画祭特集お休みして、今日は楽しみにしていたトム・ハーディ新作の紹介を。
クライム・ヒート(2014)アメリカ
原題:The Drop
監督:ミヒャエル・R・ロスカム
出演:トム・ハーディ/ジェームズ・ガンドルフィーニ/ノオミ・ラパス/マティアス・スーナールツ
日本公開:
ブルックリンでギャング上がりのマーヴ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)が経営する小さなバーは
マフィアの裏金が一時的に集められる集金所“ザ・ドロップ”として機能しており
マーヴのいとこのボブ(トム・ハーディ)がバーテンダーをしながら仕事を手助けしていた。
あるとき覆面の強盗に店の金を盗まれたことから、マーヴとボブはトラブルに巻き込まれていく・・



デニス・ルヘインによる短編小説「Animal Rescue」の映画化
ルへインが脚本も手がけ、『闇を生きる男』のミヒャエル・R・ロスカムがメガホンをとったクライムサスペンスです。

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ふふ、ハーディ好きにたまらない一本でした!
ハーディ演じるボブは黙々と仕事をし、寡黙で朴訥とした男。
バーテンダーなのでかっこよくカクテルを作ったりするのかと思いきや、
そんな小じゃれた店でもなく、せいぜいウォッカを注ぐ程度。
それよりも店に持ち込まれる闇の金を受け取り処理する姿の方が華麗ですねw
本作が遺作になってしまったガンドルフィーニとのやり取りにユーモアがあって
ゲラゲラではないけれど、ニマニマと笑ってしまった。


孤独に生きるボブが出会うのが仔犬のピットブル。
怪我をしてトラッシュ缶に捨てられたこの子を拾い、その際に出会ったナディア(ノオミ・ラパス)と
仔犬を介しての交流が始まります。
ネットでも話題ですが、そもそも犬好きのハーディが「はじめてのワンコ」状態で
ロッコと名づけた仔犬に不慣れながら愛情を持って接する様子がマジたまらん。
ロッコがお洒落な犬じゃなく、素朴でキュートなピットブルなところがまたよくて
ボブとロッコ セットで萌え死にそうになりましたから。

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そんなキュートな面を見せてくれる一方で、映画は次第に危険度を加速させていく。
これ以上は書けませんが、トムハの素朴さと肝の据わった内面の怖さとのギャップが素晴らしく
映画の質を思いっきり高めてます。
トムハの魅力を最大限引き出した監督に感謝。

裏社会に生きることの無常さに複雑なものが残るのものの
最後に少しだけ安らぎを感じさせてくれるのは、原作者のこれまでの映画化作品『ミスティック・リバー』や『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に通じるものがありますね。
本作が遺作になってしまったガンドルフィーニは顔色が優れず、息遣いの荒さにも
体調の悪さを感じ見ていて辛かった。
最後まで万全に演じられていたらきっともっと見せ場も用意されていたのではないかな。
でもしがないヤクザもんで締めるのもギャンドルちゃんらしいのかもしれない。
エンドロールの追悼の文字にまたもウルル。お疲れ様でした。

色々語りたいけど語れずもどかしいですが
あとになってあれもこれも伏線だったなと思える脚本、演出もうまく、今のところIMDbでも8.0の高評価。
日本上陸はいつかな。



デッドマン・ダウン
2013年08月10日 (土) | 編集 |





今年はイザベル・ユペールの出演作品が日本で5本公開されるんだそうです。これは凄いことですよね。
シャブロルやハネケ作品でおなじみのユペール
今彼女が求められるのは何故か。
この機会にその魅力を探るべく、ユペールの出演作品を観てみようと思います。
まずは、秋に公開予定の本作から。



 

デッドマン・ダウン(2013)アメリカ
原題:Dead Man Down
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:コリン・ファレル/ノオミ・ラパス/ドミニク・クーパー/テレンス・ハワード/イザベル・ユペール


『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニールス・アルデン・オプレヴ監督のハリウッドデビュー作品です。

コリン・ファレル演じるビクターは、ニューヨークのギャングのボスの右腕的存在。
実はあることから組織に恨みを持ち、ビクターはひそかに復讐計画を実践しているんですね。
そんな彼が知り合うのが、アパートの向かいに暮らすベアトリス(ノオミ・ラパス)。
交通事故で顔に傷が残ってしまったベアトリスは、ビクターと「復讐」という共通項で繋がっていくのです。

組織内に潜入しつつ、ひそかに脅しをかけボス(テレンス・ハワード)を追い詰めていくコリンは静かな怒りを秘めた悲しきアウトローが似合いますよね。

一方ノオミ演じるベアトリスは、復讐に身を焦がし、本来ある人間性さえなくしかけた女。
そのベアトリスをかろうじて救っているのが、ユペール演じる可愛らしい母親です。

でもね、これユペールじゃなくてもいいわぁ。

聴力障害という設定や、ユペールを起用したことが後半きっと意味を持ってくるだろうという期待は裏切られ物足りなさを感じます。
一度は出演を断ったユペールにノオミ・ラパスが長いE-mailを書き説得したようだけど。。
ふむ、名前で映画に格を添えた以外に、彼女の価値を感じられなかったのが残念ですよ。
ナタリー・バイとか、フランス語を喋るおっとり系の女優さんはいくらでもいると思うんだけどね。





静かなスリルにグロテスクなバイオレンスが盛り込まれているのはミレニアムの監督らしいところ。
そこにちょっぴり恋愛風味を加味したいという狙いは分かるけど
個人的にノオミに魅力を感じないのもあって、ロマンス部分にときめきはなかった。

何かとリアリティに欠け、ユペールの使い方にも不満を感じるけれど
コリンファンなら一見の価値あり。

 

■トラックバックいただいてます

Tracked from ここなつ映画レビュー at 2013-11-13 13:57 x

タイトル : 「デッドマン・ダウン」
いや~B級作品でした。何がB級かって、唐突に流れてくるラップ調の音楽のせいでもなく、テレンス・ハワードに大物感がゼロだからでもなく、ともかく、女がステレオタイプというか、古い考え方や趣味に凝り固まっている設定でイライラ。「男は胃袋で掴むのよ」なーんて、イマドキあなた…。交通事故で顔に傷はお気の毒だけど、だからって轢いた相手を殺してやりたいなんて、女のどろどろはそこかい?しかもノオミ・ラパスが顔の傷が似合っちゃうようなイメージだもんだから尚更収まりが悪い。頼まれたメール便も「あなたのためを思って」中......more




チャイルドコール 呼声
2013年04月26日 (金) | 編集 |





『隣人 ネクストドア』のポール・シュレットアウネ監督作品をもうひとつ。
『ミレニアム』シリーズのノオミ・ラパスを主演に迎えたサイコスリラーです。

チャイルドコール 呼声(2011)ノルウェー/ドイツ/スウェーデン
原題:BABYCALL/THE MONITOR
監督: ポール・シュレットアウネ
出演: ノオミ・ラパス、 クリストッフェル・ヨーネル


夫の暴力が原因で、郊外に居住することになったアナ(ノオミ・ラパス)と8歳の息子のアンデシュ(ヴェトレ・オーヴェンニル・ヴァリング)。息子の安全のためアナは電器店で監視用音声モニターを買う。ある晩、モニターの混線により子どもの悲鳴を聞いたアナは、ほかの部屋で子どもが暴行を受けているのではないかと考え始める。(yahoo映画より)

これね、『隣人~』を観たあとなもので、映画が始まって6分ほどで
ははぁーーんそういう映画ね、って悟ってしまうんですが
途中で、あれ、そういうんじゃなかったわけ?となって、結構振り回されます(笑)





ノオミ・ラパス演じる母アナと息子の物語に、モニターから流れる子供の悲鳴の正体
はたまたアナに親切にしてくれる電気屋の店員(『隣人~』のクリストッフェル・ヨーネル)のエピソードも絡んでいて、ちょっと頑張りすぎ。

ま、3つの親子の物語と考えればそれもいいのだけど、
『隣人~』では上手さと感じた練りや作りこみが今回は裏目に出たというか
反則に感じたというのが正直なところ。

終始神経質なノオミにプラスして電気屋の彼もどこかオドオドで、観てて疲れましたわ。
終わってみれば、哀しいまでの母の思いが伝わって、嫌いじゃなかったんですけどね。


 

■トラックバックいただいてます

Tracked from いやいやえん at 2013-10-21 09:43 x

タイトル : チャイルドコール/呼声
ノオミ・ラパスさん主演。 片時も息子から目を離さないでいるアナの姿。一緒のベッドで寝て絶対に側を離れない様子はどこか違和感。それもそうなのです、元夫の暴力から逃げていると言う設定なのですから。資料には父親が息子の頭部を水中に押し付けて…との記述もありました。 しかし一緒に寝るのを止めるため、チャイルドコールを購入するに至るんですね。不安定な精神状態のアナをノオミさんは繊細に上手く表現されてたと思います。バスで出会い、チャイルドコールを買った店の販売員ヘルゲは繊細ないい人でした。 しか......more

 


Tracked from ★yukarinの映画鑑.. at 2013-12-10 13:13 x

タイトル : チャイルドコール/呼声
【BABYCALL/THE MONITOR】 2013/03/30公開 ノルウェー/ドイツ/スウェーデン 96分監督:ポール・シュレットアウネ出演:ノオミ・ラパス、クリストッフェル・ヨーネル [Story]ノルウェーのオスロ。夫の暴力から逃れるため、保護監視プログラムによって郊外のアパートに暮......more







『プロメテウス』明かされるエイリアン誕生の謎
2012年06月09日 (土) | 編集 |
『エイリアン』の前日譚をリドリー・スコット自身が監督した『プロメテウス』初日行ってきました。

冒頭、滝の上空に宇宙船が飛来し、人間に似た異星人(?)が自らの身体を破壊し、水の中にDNAを拡散させます。 時が経て2089年、ノオミ・ラパス演じるエリザベスとチャーリーはその壁面に人とともに星図といわれる球体の絵が施された古代遺跡を発見。古代文明発祥の各地の壁画に共通に描かれるこの星図こそが人類誕生の謎を解き明かすものと考える研究者グループが調査のため惑星への旅を敢行。それがプロメテウス号のミッションで、エリザベスとチャーリーもこれに参加します。プロメテウスのスポンサーが富豪のメレディス・ビッカーズ(シャーリーズ・セロン)。旅をナビゲートするのが、アンドロイドのデイヴィッド(マイケル・ファスベンダー)。惑星に到着したクルーたちは、ここに建造物を発見そこで彼らが見たものは・・という話。
 
昨日くらげさんのツイートに返信する形で「『エイリアン』ファンが観たいと思うものを見せてくれている」と呟いたのだけど
これはあくまで『エイリアン』のセルフパロディ的な部分(笑)

お約束とも言えるシーンがしっかり出てきて、ニヤリだったのでね。


 

でも、個人的にはもっとシンプルな前日譚を想定してたので人の起源とはまた、大風呂敷広げ過ぎじゃね?と戸惑うところもあったけど、『エイリアン』の惑星到着シーンで発見された異星人(スペース・ジョッキーというらしいですね)の謎に迫る本作は、コアなファンには堪らないかもですね。
映像の美しさ、迫力はさすがにリドリー・スコットと思うところ。
エイリアンに襲撃されるシーンのグロさもパワーアップで、息をするのも忘れるほど。
 
 

主演のノオミ・ラパスは、ど根性で命に向き合うエリザベスを好演。
非情さと完璧なまでの美しさでメレディスを演じるのがシャーリーズ・セロン。
この二人が強いリプリー像を共同で復活させた感じでしょうか。

アンドロイドのデイヴィッドを演じるマイケル・ファスベンダーがその能力をフルに発揮するところにSF的映像の面白みが凝集。物
腰の柔らかいデイヴィッドですが『エイリアン』を観ていれば、彼を警戒したくなりますよね。
私は牛乳飲んでないかを気にしちゃいましたけど(笑)ち
なみに彼は『アラビアのロレンス』ファンのようで、髪型もピーター・オトゥールのまねでした(笑)

エリザベスの恋人チャーリーにトム・ハーディ似のローガン・マーシャル=グリーン
キャプテン役のイドリス・エルバが妙に泥臭いのは『アルマゲドン』のパロディなのかと思ってみたり(笑)

解釈をめぐりネット上でも数々の憶測が飛び交う本作。単
にエイリアンと闘うというものではないため、評価も別れるかもしれません。

しかし難解なほどに、追及心を掻き立てられるのも確か。
エイリアン誕生のシーンには衝撃を受けました。

日本公開は8/24~リドリー・スコット版『エイリアン』をおさらいした上で映画館へGO!
 
★★★★☆