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【映画】あの日のように抱きしめて
2015年12月17日 (木) | 編集 |
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あの日のように抱きしめて
(2014)ドイツ
原題:Phoenix
監督/脚本:クリスティアン・ペッツォルト
出演: ニーナ・ホス /ロナルト・ツェアフェルト / ニーナ・クンツェンドルフ /  ミヒャエル・マールテンス/ イモゲン・コッゲ/ キルステン・ブロック


【あらすじ
顔に酷い傷を負いながら強制収容所から生還した元歌手のネリーは、友人の弁護士レネの保護の元整形手術を受けベルリンに暮らし始める。ネリーの願いは唯一つ、夫ジョニーの元に帰ること・・・

東ベルリンから来た女』のクリスティアン・ペッツォルト監督が今回もニーナ・ホスを主演に終戦直後のドイツを舞台に
強制収容所で顔に大怪我を負った妻と、顔の変わった妻に気づかない夫の愛の行方を描くサスペンスドラマです。
夫ジョニーを演じるのはこちらも『東ベルリンから来た女』で共演したロナルト・ツェアフェルト。
 ニーナ・ホスがトロント映画批評家協会賞で主演女優賞を受賞しています。
  
ネリー(ニーナ・ホス)は愛する夫のもとに帰ることを心の支えに生き抜いてきた女性。
友人のレネはネリーの夫はネリーを裏切ったとの理由で彼女を夫の元には返さず、
ネリーとパレスチナに移る計画を実行しようとしています。

しかし夫を愛するネリーは単独でジョニーを見つけ出し接近。
ジョニーはネリーは死んだと思っており、顔の変わったネリーを妻とは気づきません。
しかしネリーの資産を相続するため、ネリーに妻に成りすますように依頼するのです。

本人に成りすます計画に乗るなんてちょっと変な話ですが
レネの言う「ジョニーはネリーを裏切った」という言葉の真意を確かめる気持ちもあったのか
ネリーは本人だと明かさないまま、ジョニーの元でネリーになるためのトレーニングを受けます。
そうしながらも夫といることに幸せを感じるネリー。
そのうちに「私本物だよ~」と打ち明けるつもりだったのでしょう。

変わった設定の中、2人の愛の行方は?にグングン引き込まれました。

この映画の面白いのは勿論2人の関係がどうなるのかにあるんですが、
戦後のユダヤ人とその周辺を描くものとして大変興味深い作品に仕上がっていること。

ネリーのアパートの管理をするおばさんなんてどこかよそよそしく
一度卑下したユダヤ人への偏見が見え隠れ。

弁護士のレネはどうしてもナチスを許せない。ユダヤ人以外の人々がユダヤ人を差し出したことも許せない。
世間がナチスを許し、迫害の事実を忘れてしまうことにも大変な憤りを覚えているのです。

えっと、これ以上指摘すると結末に触れることになるので、以降はネタバレで書かせてもらいます。

未見の方はスルーでお願いしますね。







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