映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】成功の甘き香り
2015年04月16日 (木) | 編集 |


成功の甘き香り(1957)アメリカ
原題:Sweet Smell of Success
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
作品情報

あらすじ
ニューヨークで最も影響力のある劇評コラムニストであるJJ・ハッセンカーは、妹のスーザンがジャズ・ミュージシャンのスティーヴと交際するのが気に入らず、プレス・エージェントのシドニーを使って二人の仲を裂こうとする。

 トレーラー
成功の甘き香り [DVD]

感想

『バードマン』が公開になりご覧になった方も多いと思います。
アカデミーを獲ったにしては、単純な解釈を許さない玄人向けの映画ゆえ、賛否も分かれてる様子。だろうなぁ。
今日観た『成功の甘き香り』は『バードマン』と少し共通点がありました。

バート・ランカスター演じるJJ・ハッセンカーはNYのトップ劇評家。
『バードマン』で女性コラムニストのタバサが、キートンの劇を観る前から酷評するなどして悩ませていたけれど、本作が制作された時代は当然ながらネットによる口コミなどはないわけで、新聞のコラムの影響力は現代以上に絶大だったことでしょう。


 


冒頭、夜も明けやらぬニューヨークの街に朝刊が配送されるや、いち早くコラム欄をチェックするシドニー(トニー・カーティス)。彼は新聞を一瞥すると舌打ちして捨てる。
JJに取り入り、仕事のおこぼれに与る彼は、このところコラムから締め出されている。
それは「妹スーザンとジャズバンドのギタリストを別れさせろ」というJJの命令を実行に移せてないから・・。


劇評界の大物にランカスター、その腰巾着にトニー・カーティスを据え、ショービズ界のダークな裏側を描き出した本作。
コラムニストの評価は舞台の成功を左右するわけで、特権を利用し影でショービズ界を思い通りに動かすギャングまがいのJJをランカスターが憎々しく演じてます。


一方、カーティスは駆け出しながらJJを利用し頂点に上り詰めることを夢みるシドニーを好演。野心家で小悪党ではあるけれど、心の奥底には良心のかけらを残すシドニーが、「成功の甘い香り」にほだされるところが見もの。敵対しつつも互いを必要とする2人の台詞回しも痛快です。


↑新人女優の前でJJにボロクソになじられても、この顔で耐えるしかないシドニー

実はつい最近『空中ブランコ』というへんてこな映画で競演するランカスターとカーティスを観ていたのもあって、2人のやりとりにニマニマしちゃったな。
いつタイツ姿になるのか・・なんちゃってw

『バードマン』では、鼓動のように、時には不安を煽るように鳴っていたジャズのドラム音が、本作では「それでもやる!」という男の決意を表すように響いてカッコいい。
ブロードウェイ界隈の喧騒も『バードマン』と同じ。
シニカルで悪徳だと思っていたJJが本当に望んでいたのは妹の幸せ。
?
異常な愛しかたではあったけれど、毛皮のコートを脱ぎJJの元を去るスーザンを静かに手放す姿は切なくもあった。

モノクロ映像で撮影された夜のNYが美しい映画でした。



ランカスターの役にはモデルがいたらしいですね。
今では名作と言われる本作が当時あまり評価されなかったのは、映画の世界そのままにモデルとなった大物コラムニストに酷評されたからだったりしてね。





マニトウ
2013年02月06日 (水) | 編集 |


TiVoをしばらく放置してたら、勝手録画含め266本も録画が溜まった(≧∀≦)
それでも使用量44%というのだから、結構な容量だよねぇ。
でもパンクする前にシャキシャキ観て消していかなきゃ。
ってことで、TCM放送のこんな一本を観ました。



マニトウ(1978)アメリカ
原題:The Manitou
監督:ウィリアム・ガードラー
出演:トニー・カーティス、 スーザン・ストラスバーグ、 アン・サザーン、 バージェス・メレディス、 マイケル・アンサラ、 ステラ・スティーヴンス、 ジョン・セダー

28歳のカレン(スーザン・ストラスバーグ)の首の後に腫瘤ができた。
訝しがりつつも医者は手術で取り除くことを決めるが、不安になったカレンは、インチキ占い師で生計をたてる元カレ、ハリー(トニー・カーティス)に相談。再会し一夜を共にする二人だが、カレンが寝言で聞いたことのない言葉を喋ったことととタロットカードの結果に不吉なものを感じたハリーは霊媒を依頼。
カレンのこぶの中に400年前のインディアンの悪霊ミスカマカスが宿っていることを知る。

元カノの身体に宿った悪霊を、現役のインディアンの祈祷師の助けを借りて退治しようとするインチキ占い師のお話です。





これ、結構怖いんですよ。
霊媒により、テーブルから悪霊の頭が見えてくるシーンはゾッとするし
大きく育ったコブから悪霊が生まれ出るシーンの異様さもかなりなもので
綺麗な女優が発する不気味な声もやけに怖い。



インディアンの祈祷師が精霊マニトウを呼び出して悪霊ミスカマカスと対決するクライマックスでは、病室は何故か宇宙空間みたいになって、隕石飛び交う宇宙戦争のノリw
こうなると完全にB級SF映画だよね。ウケる~。
死にかけていたヒロインがムックリ起き上がって美乳セミヌード姿で止めを刺すのには笑っちゃったわ。
「なんだこりゃあ」を満喫できる、拾い物な一本でした。

ところで、エンドロールに1969年に東京で15歳の少年の胸に腫瘍が発生し、人の胎児のようだったとテロップが出るんですが・・本当?(笑)

ちなみに監督のウィリアム・ガードラー、この映画が公開されるちょっと前に、次の作品のロケハン中のヘリコプター事故で死亡。享年30歳。これが遺作となってしまったとのこと。
生きていたら、きっと面白い映画をいっぱい撮ってたでしょうね。残念。