映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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【映画】バスキア
2016年09月13日 (火) | 編集 |

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 バスキア(1996 アメリカ
原題:Basquiat
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ジュリアン・シュナーベル/マイケル・トーマス・ホルマン
出演:ジェフリー・ライト / クレア・フォーラニ/ マイケル・ウィンコット/ デヴィッド・ボウイ/ デニス・ホッパー/ ゲイリー・オールドマン/ ベニチオ・デル・トロ / ウィレム・デフォー/ クリストファー・ウォーケン

【あらすじ
1979年、壁に落書きするグラフィティスタイルで独自の世界観を表現していたバスキアは、徐々にその実力を認められるようになる。

basquiat.jpg

感想
1988年に 27歳で亡くなったアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの伝記映画。
『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベルの監督デビュー作品です。

主役はバスキアを演じるジェフリー・ライトですが、「イギリス男優50人斬り」につき、今日は主に共演のデヴィッド・ボウイゲイリー・オールドマンについて書きます。
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まずはオールドマン。
登場人物のほとんどが実在の人物という中、オールドマン演じるアルバート・マイロは架空の人物です。実はこの役に監督は画家でありバスキアと親交のあった自身を投影したんですね。家の廊下にバスキアが排尿するのも監督の家で実際にあったこと。オールドマンの娘として登場するのは監督の実の娘です。

basquiat1.jpg
ボウイ演じるアンディ・ウォーホルはポップアートの旗手として有名ですが、バスキアとも親交があった人。
映画の中でバスキアの恋人ジーナが「ウォーホルはバスキアを利用している」と言うシーンがあるように、世間ではそういう噂も立っていたようだけど、監督はウォーホルをバスキアのメンターであり父親のような存在として描きたかった様子。ボウイ自身は頭角を現した新しい才能に敬意を表しつつ、自分の知識を与え、ともに成長しあう存在として演じたとのことで、当人をよく知る監督と、アーティストとしてウォーホルを尊敬するボウイ、2人とも引けないものがあるらしくらインタビュー動画で少し気まずい空気が流れてました。

それでもボウイの演技には監督も絶賛で、本物のウォーホルが着用していたという銀髪のウィグをつけ、世間を見る空虚さや反発心を目で表現したボウイが凄くいい。
劇中バスキアがキャビアを買って、ウォーホルが3000ドルをカードでポンと払うシーン
これは「お前なんかに買えないだろう」という態度の店員をバスキアが見返す場面として描かれてますが、成功の影には世間の偏見や中傷にもさらされてきたんでしょう。
ちなみに実際に一緒にキャビアを買ったのはウォーホルではなく監督だったらしいですよ。

ジャンキー仲間で何言ってるのかわからないベニー役のベニチオ・デルトロには吹き出したけど、ラストシーンにはベニーのやさしさが救いに感じられて心が温まった。

初監督のインディーズ作品にもかかわらず、デニス・ホッパーやクリストファー・ウォーケンなど著名な俳優陣や多くのミュージシャンが参加してるのもアーティストへの共感とリスペクトがあるからこそ。

時に洗脳ビデオを見てるような感覚に陥る映像も面白かったし、アーティストによるアーティストの映画としてユニークさを楽しみました。

ちなみにこちらバスキアの作品
02022-JEAN-MICHEL-BASQUIAT.jpg

私も描けそうな気がする・・・w





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戦場のメリークリスマス
2013年01月18日 (金) | 編集 |







戦場のメリークリスマス(1983)日本/イギリス
英題:Merry Christmas Mr. Lawrence
監督:大島渚
出演:デヴィッド・ボウイ坂本龍一ビートたけしトム・コンティ、ジャック・トンプソン



ジャワ山中の日本軍捕虜収容所
捕虜として囚われたイギリス軍中佐ロレンスは粗暴な軍曹ハラとは心を通わせていた。
ハラの上司でエリート仕官ヨノイはイギリス軍少佐セリアズの裁判に立会って以来心を乱されていく・・。

第二次世界大戦を背景にした戦争ドラマです。
と言っても戦闘や戦場は出てこない。
日本人軍人と西洋人捕虜との関係を通し、武士道や戦争に翻弄される人々の狂気、心の交流などを描く群像劇です。


ヨノイ役には最初沢田研二がキャスティングされたようですが、かなわず、
代わった坂本龍一は演技初心者ながら、美しいものを愛する男という役柄に説得力があります。
彼はセリアズ(デヴィッド・ボウイ)に心惹かれてしまう。
けれどヨノイの美学は武士道に対しても、それを遂行する自分自身にも持っていたのでしょう。



セリアズがヨノイの両頬にキスするシーン。
あれはかつて弟を救えなかったセリアズが、そのトラウマを乗り越えるものだと解釈しましたが、セリアズは殺されそうになるヒックスを救うことは勿論、ヨノイの心も救いたかったのではなかったか。
けれどヨノイは、威厳を保ち美学を全うするために、自らの愛を破壊するしか術を持たなかった。
言葉を発することなく、最期のときを迎えようとするセリアズの髪を持ち帰るヨノイの姿が哀しかった。
セリアズの耳に響く弟の歌うRide, Ride, Ride はまさに天使の歌声。
頭に止まった白い蛾もまた彼を迎える天使の姿に似て美しいシーンでした。



「Merry Christmas Mr. Lawrence !」
これまた演技初心者のたけしも怪演でしたね。
ハラとローレンス(トム・コンティ)、
敵でありながら同じ痛みを分かち合う二人が確かな友情を築き、
最高のクリスマスの思い出を共有したことが爽やかな後味を残スラストシーン
坂本龍一の主題歌が心に染み渡りました。








地球に落ちて来た男
2012年04月21日 (土) | 編集 |
22日はアース・デイということで、今月のキーワード「地球」から
今日はデヴィッド・ボウイ主演のカルトSF『地球に落ちて来た男』を観ました。

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地球に落ちて来た男
1976年(イギリス/アメリカ)
原題:The Man Who Fell To Earth
監督:ニコラス・ローグ
出演:デビッド・ボウイキャンディ・クラークバック・ヘンリーリップ・トーン【ストーリー】
メキシコの湖に一人の宇宙人が不時着する。世界的な特許をもとに大会社を設立した彼は、滅びつつある故郷の星にいる家族を救うため帰郷しようとするが、アメリカ政府は彼を実験用に監禁した……。(映画.comより)


デヴィッド・ボウイが演じるのは、タイトルどうり地球に落ちて来た男、すなわちエイリアン。
落ちて来たばかりのボウイは、妻から貰ったという指輪を売って、20ドルのお金を得る。
それが彼が地球で手にした最初のお金。
それから数年、様々な開発で富を得たボウイは科学者を雇い、星に帰る準備を始めます。
ある日、ホテルのエレベーターで気を失った彼は、メイドのメリー・ルゥーに介抱され
その日から二人は一緒に暮らすようになるんですね。
でも彼には帰るべき星があり。。というお話。

なんとも切ないSFでした。
ボウイ演じる宇宙人トミーはメリー・ルゥーとの暮らしに安らぎを覚えていく。
けれど妻子への責任感と郷愁の思いが、彼を苛立たせるんですねぇ。
トミーの正体を知ってなお、愛することをやめられないメリー・ルゥーもまた切ない。

静寂感のあるSF部分はとても素敵で、かなり好き。
なんだけど、説明が少ない映画でもあり、ところどころどころ意味が判らなかったのよねぇ。
しかもツッコミどころ満載だしw

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そもそも、あれだけの知性と技術を持つエイリアンなのに
その宇宙船は牛糞おにぎりみたいだったしなぁ(笑)
あれじゃ、どこかの国のミサイルみたいに打ち上げと同時に空中分解必至でしょw

エイリアン一家もランドセル背負ったピンクのモジモジ君ファミリーみたいだったし(笑)

それにしても、ボウイは妖艶かつ、どこか人間離れした雰囲気で宇宙人にピッタリでした。
贅肉ゼロでタイツスーツも似合うしね。
細い女優さんにお姫様抱っこされたのにはビックリしたわw ほっそ~。

監督のニコラス・ローグは日本びいきなのか、随所に日本風なものが登場しましたね。
ボウイのらくだのももひき風ファッションには笑ったけど。

途中何度か、懐かしさに心の奥がうずくような感覚を覚えたのは
『クローンは故郷をめざす』でも感じた郷愁の念なのだろうか。
揺れる映像にところどころ入る差し色の赤も美しい。

時の流れが物悲しいと感じる作品でした。

★★★★


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