映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】エイリアン3
2017年08月30日 (水) | 編集 |
Alien3-1992.jpg

エイリアン3(1992
アメリカ
原題:Alien³
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:
シガーニー・ウィーヴァー/ チャールズ・S・ダットン /チャールズ・ダンス /ポール・マッギャン /ブライアン・グローヴァー /ラルフ・ブラウン

【あらすじ】
2270年、エイリアンの脅威から逃れたリプリーの乗る救命艇が囚人惑星フィオリーナに不時着。唯一の生存者だったリプリーは男ばかりの惑星に波紋を起こす。そんな中、エイリアンが惑星に紛れ込んでおり、囚人たちを次々と襲撃し・・


【感想】
ようやくネットが復活。色々やることがあって映画生活にどっぷりとはいかないんですが、今日はテレビで『エイリアン3』を観たので感想を。
恥ずかしながら『エイリアン3』、これまできちんと腰据えて観てなかったわ。

これ、エイリアンと死闘を繰り広げたリプリーが他の生存者とともに救命艇に乗り込んだところで終わる『2』の正当な続編という形ですね。その後救命艇は宇宙を漂流し、たどり着いたのは囚人たちの惑星。
案の定エイリアンを連れてきていて惑星で大暴れという設定。
alien3.jpg

監督はこれが長編初監督となるデヴィッド・フィンチャー
まだ無名の新人だったせいか、当時の評判はイマイチ。
新人監督がフルに手腕を発揮する環境ではなかったでしょうから、作品のアラはやむを得ないところもあるのかな。
囚人たちがリレーのようにエイリアンを溶鉱炉に追い込むさまはなかなかスリリングだったし、エイリアン目線と思われる逆さ映像も緊迫感があってよかったけどね。

古い映画なのでネタバレしますので未見の方はご注意ください。


個人的にはリプリーがチャールズ・ダンスさん演じる医師にモーションかけたのにはビックリw
リプリーってそんなキャラだった?(笑)
でもリプリーも女性だというのは強調されたのかな。
ボウズ頭でもシガニーさん美しかったわ。
Alien-3-A.jpg
『2』で守り抜いた少女の死を悲しむ姿には母性を感じたし
それでもエイリアンの存在を確かめなければならないところに、リプリーの背負った悲しき使命をみたよね。
その点はラストのリプリーの行動への伏線とも感じた。
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まぁ、囚人たちのキャラをそれぞれに掘り下げてては時間が足りないでしょうから、ドラマ的にはこの程度でいいとして、それでもダンスさんの背負った十字架がきちんと説明されていたのはよかったな。

今観るとエイリアンが犬に寄生したとこなんかは『遊星からの物体X』だし、『ターミネーター』を彷彿とさせるところなど古い作品へのオマージュを感じるところも。
逆にエイリアンとの鬼ごっこは『ライフ』的で、新しい映画に影響を与えていくのも名作ってもんですね。

あと『エイリアン コヴェナント』を観た今これを観ると、あるキャラクターの言動が別の意味を持ってくるように感じる。
ここはネタバレできないけど、『コヴェナント』を観る前にこれもチェックしておくといいのでは?と思います。




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【映画】フィンチャー『ゴーン・ガール』はオスカー一番乗り?な面白さ
2014年10月04日 (土) | 編集 |

 

ゴーン・ガール(2014)アメリカ
原題:Gone Girl
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ベン・アフレック/ロザムンド・パイク/ニール・パトリック・ハリス/ タイラー・ペリー/ キム・ディケンズ/ パトリック・フュジット/ キャリー・クーン
日本公開:2014/12/12
 
結婚5周年の記念日に妻エイミー(ロザムンド・パイク)が失踪し、自宅のキッチンから血痕が発見される。警察は夫のニック(ベン・アフレック)に疑いをかけ捜査を進めるが・・


ギリアン・フリンの同名小説を映画化したデヴィッド・フィンチャーの新作は、妻失踪の謎を解くミステリー作品です。
これすっごく面白かった!


ある日妻が突然姿を消し、部屋には争ったあと
キッチンには血痕まであって、否が応でも最悪な状況が予測される中
事情聴取に応じる夫の様子がどうもスッキリしない。
しかも妻の両親は有名な児童作家で、その代表作である人気作品「アメイジング・エイミー」のモデルが妻エイミーであることから、世間では「エミリーを探せ」的な大センセーションになるのねぇ。



夫怪しいぞ!とは思うものの、ベンアフって、そもそもいい人か悪い人かわかり難いじゃない?
割れた顎は異性関係にだらしなさそうだけど、かと言ってうまく立ち回れるほど利口じゃなさげで(散々w)。
そんなベンアフだから人当たりのよさは単純にいい人なのかとも思え、彼が犯人かどうかさっぱりわからず翻弄されることに。演技としてグッジョブだわな。

謎解きはときに痛快、と思いきやどっひゃーと愕かされたりの
どんでん返しに次ぐどんでん返し
これにさり気にユーモアも交えるフィンチャーの映画作りのうまいこと。
原作者が脚本を担当してるのも強いですね。ただし原作とはラストが違っているとのこと。

IMDbでも8.8と好調な滑り出し。
妻エミリーを演じたロザムンド・パイクもオスカーノミネートありかも。



サイコパスな映画ではあるけれど、夫婦の関係や感情といったものはとてもリアルで
そんなものだよなぁと妙に納得するところのあるシュールなミステリー。
フィンチャー映画では一番好きな一本になりました。
ちなみに原作者のフリン嬢によると、誰も気づかない程度にマイク・ニコルズの『バージニア・ウルフなんかこわくない』を盛り込んでいるとのこと。未見の人は観ておくといいかも。

日本公開は12月!


ドラゴン・タトゥーの女
2012年02月21日 (火) | 編集 |
スウェーデンの傑作ミステリー『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』のハリウッドリメイクとなる
デヴィッド・フィンチャー版です。


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 ドラゴンタトゥーの女 (2011) アメリカ
アメリカ 監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグルーニー・マーラ/クリストファー・プラマー
   ステラン・スカルスガルド

「ミレニアム」という月刊誌の編集長であるジャーナリストミカエルの元に40年前に失踪した少女の捜査依頼が届き天才ハッカー リスベットと協力して、事件の謎を解いていくというお話です。
 失踪したハリエットが残した暗号や、依頼者が集めた写真などを糸がかりに真実に近づいていくというミステリーの面白さは健在で変にアクションに頼らない、地道さが魅力の作品ですね。

 オリジナルを観てるのもあって、わかりやすかったのは良かったし、面白く観ることができました。
ただ全体的に単調に感じてしまったのはなぜだろう。
すでに結末を知っているせいなのかと、帰ってオリジナルを見直したのだけどやっぱりオリジナルが緊張感もあって面白いんですよね。
生々しい描写に、大げさ気味の音楽でドラマを盛り上げるオリジナルに対し、
フィンチャー版はややあっさり。変ところでグロな描写はあるけどね。 

今回はリスベットに『ソーシャル・ネットワーク』のルーニー・マーラが抜擢されたことでも話題になりましたが
ゴスファッションで自分に近づくなオーラ出しまくりのリスベットが捜査を進めるうちにミカエルと互いに仕事の能力を認め合うようになる。
人との係わりがオリジナル以上に苦手なリスベットの描き方にちょっとだけユーモラスな味付け。
時々見せる素の表情が可愛くて、ルーニーのリスベットはオリジナルとは違った魅力がありました。
お身体も綺麗よね。
日本版はベッドシーンに大きなぼかしが入ってると聞いたけど、そっちがよっぽどボケですよね^^;

ミカエルに扮するのがダニエル・クレイグですがダニエルさんは、はっきり言って何演じても同じに見えちゃう(笑)
ジャーナリストなのにボンドなイメージなもんだから、
危険に迫っていく時も百戦錬磨な気がして、あまり緊張を感じないんだよなぁ。
オリジナルのミカエルは、リスベットとHしたあとから、にやけ顔になる人間くさい(単にすけべ?)ところが好きだったので、ダニエルさんにもあれやってほしかったです(笑)

かっこいいオープニングには血が沸きましたが 個人的にはフィンチャー作品、実は苦手気味、、
というか、良さをが理解できない未熟者なので(汗)比べてしまうとオリジナルに軍配かな。
オリジナルはその泥臭さがリスベットの根底にある悲しみとマッチしていた。
ただし、フィンチャー版は過去の幼少時代のフラッシュバックを見せていないわけで
リスベットの心の闇の描き方がそもそも違う。
そうなれば、フィンチャー版は人間不信にあるリスベットの、淡い初恋物語ということもできますね。
ちょっと切ないラストで終わるのも、よい締め方でした。

ルーニー・マーラはオスカー主演女優賞にノミネートの快挙です。