映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
バーニーズ・バージョン ローマと共に
2013年01月25日 (金) | 編集 |




バーニーズ・バージョン ローマと共に(2010)カナダ/イタリア
原題:Barney's Version
監督:リチャード・J・ルイス
出演:ポール・ジアマッティダスティン・ホフマンロザムンド・パイク、ミニー・ドライバー、スコット・スピードマン


2年前に、ジョニー・デップがゴールデン・グローブ賞のコメディ/ミュージカル部門に
2作品でノミネートされながら受賞を果たせず、ファンをガッカリさせたことがあったけど
その年に主演男優賞をゲットしたのが本作のジアマッティ。
『アリス~』と『ツーリスト』のジョニーじゃ、そりゃ太刀打ちできません。

冒頭、ポール・ジアマッティ演じる中年のバーニーが夜中に電話をかけ
「妻を出してくれ」と伝えると
「ミリアムは寝ている。しかも彼女はもう君の妻じゃないよ」と電話の主。

時間は遡り、酒と煙草をこよなく愛する若きバーニー・パノフスキーの
2度の結婚を映し出します。
その2度目の結婚式で出会う美しい女性がミリアム(ロザムンド・パイク)。
なんとバーニーは結婚式の最中にミリアムにノックアウトされ、
以来彼女に猛アタックを仕掛けるのです。




結婚してるのにそんな馬鹿なと相手にしないミリアムが
どうしてバーニーと結婚することになったのか
はたまた、それほど愛したミリアムとの間に何があったのか を
興味津々に観進めることになるのですが・・・



ジアマッティ演じるバーニーは、シニカルで自己中だったり
およそ人に気に入られようとする人ではないのね。
だけど観ているうちにだんだんに愛しくなってくるのは
いつだって自分に正直で、ミリアムへの深い愛に迷いがないから。
でも愛しすぎるゆえに愛を失うことになったり
殺人事件の容疑をかけられたりと、バーニーの人生は波乱に満ちている。

「Aランクのコメディアンがたくさんいたとしても
コメディと悲劇と両方に通じ、幅広い年齢を演じきれる俳優はそうはいない。
バーニー役は彼しか考えられなかった」という監督の言葉どおり
ジアマッティはドンピシャのキャスティングでしょう。




ダスティン・ホフマン演じる父親は風変わりだけど、
バーニーが間違ってないと思えば、とことん応援し支持する男。
そんな父を尊敬する息子バーニーとの信頼関係が微笑ましくて
映画に心地よい味付けとなっています。

タイトルのバーニーのバージョンとは、
罪の意識や後悔に満ちた彼の人生を振り返り、もしも違うアプローチをしていたら
違ったバージョンを生きられたかもしれないということかな。
でも、ミリアムと蜜のように幸せなときを過ごしたのも事実。
酸いも甘きもあって、自分の人生のバージョンなんでしょうね。
最後は切なさと優しさとにジーン。
監督はTVドラマ『CSI』シリーズの監督を務めるリチャード・J・ルイス
久しぶりに映画らしい映画を観たと感じた一本です。

ところで
若いときをイタリアで過ごしたバーニーだけど・・・
副題の「ローマと共に」ってなに?^^;

原作がカナダの著名な作家のものという関係か、アトム・エゴヤンやクローネンバーグ等
4人のカナダ人監督がカメオ出演してますので探してみてね。

1/19~公開中

★★★★