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ルビー・スパークス
2012年12月05日 (水) | 編集 |
インディペンデント・スピリット賞で脚本賞にノミネートの『ルビー・スパークス』を観てみました。




ルビー・スパークス
2012年(アメリカ)
原題:
Ruby Sparks
監督:ジョナサン・デイトン/バレリー・ファリス
出演:
ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、クリス・メッシーナ、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、
スティーブ・クーガン 、エリオット・グールド 
 

『リトル・ミス・サンシャイン』の監督コンビが6年ぶりに手がけた本作
『リトルミス~』でものを言わないお兄ちゃんを演じたポール・ダノ君がスランプ中の作家カルヴィンを演じます。



19歳でデビューし天才と脚光を浴びたものの、10年間「次」を出せないでいるカルヴィンは、
世間の期待に押しつぶされ半引きこもり状態。
そんなある日、女の子と出会う夢を見たカルヴィンは、その子をルビー・スパークスと名づけ
ルビーを主人公に物語を書き始めるんですね。
ところがある日、自分の創造物であるはずのルビー目の前に現れたからビックリ!
二人は奇妙な同居生活を始めるが・・というお話です。



ルビーを演じるのはエリア・カザンのお孫さんのゾーイ・カザン
驚いたことに脚本も彼女の手によるもので、彼女はプライベートでも5年来の恋人同士というポール・ダノ君と自分をモデルにストーリーを書き、監督に持ち込んだのだとか。

妄想が現実となるというファンタジーなロマコメと思いきや
カルヴィンが筆一本(タイプライターだけど)でルビーをコントロールしようとするあたりから
かなりダークな展開になるのですよ。

「一発屋」のレッテルに心が萎えそうになるカルヴィンを温かく支え
人生のノウハウを教える兄ハリー(クリス・メッシーナ)の優しさが心地よい。
カルヴィンにセラピーをするDrにエリオット・グールド
母にアネット・ベニング、エキセントリックな義父にアントニオ・バンデラス
思わぬ大物が脇を固めます。



恋人の理想に近づこうとして無理してしまったり、逆に強要されて嫌気がさしたり
ゾーイが経験から書いたというストーリーは誰の中にもハッとするところがあるんじゃないかな。
愛するがゆえに葛藤するカルヴィンが、静かに筆を置く瞬間の清々しい表情に胸が熱くなります。
思いどうりにならないから恋は面白いんだよね。
ゾーイを優しくみつめるダノ君の恋する瞳もまさに「ほんもの」。
映画も面白いです。お薦め!!


日本公開は12/15~

★★★★☆