映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】スティル・クレイジー
2016年08月31日 (水) | 編集 |
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スティル・クレイジー(1998
イギリス
原題:Still Crazy
監督:ブライアン・ギブソン
脚本:ディック・クレメント/ イアン・ラ・フレネ
出演: スティーヴン・レイ/ジミー・ネイル/ ティモシー・スポール/ ビル・ナイ/ ジュリエット・オーブリー/
 ビリー・コノリー / ブルース・ロビンソン

【あらすじ
伝説のウィズベック野外ロック・コンサートを最後に解散した人気バンド“ストレンジ・フルーツ”のキーボード トニーはウィズベック20周年記念フェスティバルに参加してはと誘われる。元マネージャーのカレンに声をかけ、メンバー招集に動き出すトニーだったが・・


【感想
伝説のロックバンド「ストレンジ・フルーツ」が解散後20年ぶりに集結し、なんとヨーロッパツアーましてしまうというロック・コメディ。

自販機の補充業や屋根葺きなどメンバーたちはバンドと程遠い職についていて、唯一音楽に携わるボーカルのレイも豪邸を売りに出だそうとしていたりと、内情はそれぞれに厳しい様子。
トニーの声かけでメンバーが集結し、テストツアーとしてリバイバルコンサートを敢行するまで比較的スムーズなのは、みんなお金が必要だから。
でも、そもそもメンバー間の確執もあって解散に至ったバンドなのに再結成して上手くいくの?
そうこうするうちに、やっぱり問題が出てくるんだな。
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おっさんバンドのリユニオンってことで、ハチャメチャB級なものを想像してたんですが、いや~これは面白かった。

まず凄いのは架空の「ストレンジ・フルーツ」が本物のロックバンドに見えてしまうところ。
こちらが20年前

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演奏はプロが吹き替え、歌はキャストが歌ってるようだけど、そのパフォーマンスがさまになるんです。
特にボーカルのレイを演じるビル・ナイは声の張りや振りのキレ具合など、怖れや緊張、開き直りなどその時々の状況でコントロールしてるのが凄い。
派手なビジュアルに哀愁が漂わせ、絶妙に間を取るあたり、今さらながらただものじゃないと思ってしまった。
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スティーヴン・レイもコン○ーム補充業に甘んじながらも、名刺にはちゃっかり「ロックスター」と入れていたり、ジミヘンの歯をペンダントにして身に着けてたりと、彼の中にはまだロックへの情熱がくすぶってるという設定が好き。そんなレイの誘いだからこそ、みんなが集結する。
彼らの心を動かすのはロック魂であり、かつての煌きなんだというところに共感するし、何よりも歌は楽しい。
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いつしか顔を寄せあい歌う姿に、会場のみんなと一緒にノリノリになりながら泣いてましたよ。
映画が終わるころにはすっかりストレンジ・フルーツのファンでした。

ちなみにブライアン役のブルース・ロビンソンは『ウィズネイルと僕』の監督だったのね。
出番は少ないのに本物のロッカーに見えてかっこいいし、カリスマ性半端なし。

ということで、「英国男優50人斬り」今日はスティーヴン・レイビル・ナイの二人を斬りました!



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オンディーヌ 海辺の恋人
2013年07月17日 (水) | 編集 |




オンディーヌ 海辺の恋人(2009)アイルランド/アメリカ
原題:Ondine
監督:ニール・ジョーダン
出演:コリン・ファレル/アリシア・バックレーダ/アリソン・バリー/スティーヴン・レイ
日本未公開
 ニール・ジョーダン監督、コリン・ファレル主演
アイルランドの海辺の町をを舞台に、漁師の男と自らを人魚と名乗るミステリアスな女性との恋を描く作品。

コリン演じるシラキュースは妻と別れ、腎臓病もちの娘と暮らす男。
アル中の既往を持ち、今もリハビリ中だが、子供のためにまじめに生きようとしている。
ある日、彼の網に女性がかかり、自らをオンディーヌと名乗った。
誰とも会いたくないというオンディーヌを亡き母の家に匿うシラキュースだったが・・。



オンディーヌ(アリシア・バックレーダ)が海からやってきたことは勿論のこと
世間の目を避けようとすることや、美しい歌を歌えば大漁になること
幼い娘がオンディーヌを人魚と信じて疑わないことなどから
私もいつしか、「人魚と漁師の恋」を応援してしまってました。

ジョーダン監督は『狼の血族』『インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア』など
かつてはおとぎ話や伝説をベースにサスペンスやロマンスを描いてましたね。
そう言えば新作『ビザンチウム』は久々にヴァンパイアものだとか。

アイルランドの漁師町の風景や、コリン・ファレルの朴訥とした雰囲気も嵌っていて
こんなファンタジーもありかもと思わせる。
ところが、そうして能天気に見れば見るほど、終盤明かされる現実にドン引きますw

いやいや、ミステリーのもっていき方としてはうまいんですけどね
謎の正体がもう少し気持ちのいいものであって欲しかったとは思います。



監督の男ミューズ、スティーヴン・レイが主人公の告解を聞く牧師役で登場
コリンとの会話がユルい笑いを提供してくれてこれが最高w
登場時間は少ないながら絶妙なサポートでした。さすが!

人魚伝説をだまし絵に、思いがけずリアルな現実を描く作品でしたが
再生の物語としては悪くなかったです。