映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】『モンキー・シャイン』
2014年10月03日 (金) | 編集 |
モンキー・シャイン(1988)アメリカ
原題:Monkey Shines
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ジェイソン・ベギー/ ジョン・パンコウ/ ケイト・マクニール/ クリスティーン・フォレスト/ ステファン・ルート/ スタンリー・トゥッチ
 事故で四肢麻痺となったアラン(ジェイソン・ベギー)は生きる望みを失っていた。
そんな友人を見かねたジェフリー(ジョン・パンコウ)は自分の実験に使っていた猿をヘルパーとして調教しアランに贈る。
かいがいしく世話をする猿のエラにしばし心を和ませるアランだったが、いつしか攻撃的に人をののしるようになり・・
 
字幕さんに頂いたコメントで『アウト・ブレイク』の猿を思い出したのでハ
ロウィーン・ホラー特集のオープニングは猿つながりのこんな一本を
ジョージ・A・ロメロ 監督によるサイコ・スリラー『モンキー・シャイン』です。
 
 

人の脳のエキスを投与された賢い猿が人を襲う大方の想像はつくところですが、
ロメロ先生はそんな単純な話にしてませんね。

この映画が面白いのは、人の脳と猿の脳がテレパシーみたいに通じ合ってしまうこと。
面白いというか・・猿に投与された脳エキスがアランのというなら、猿がアランに通じることはありそうだと思うのだけど、アランが猿の視覚と思われるイメージを見たりと、アラン側に変化が起きるのは意味不明。

アランの内なる怒りがエラの中で増幅し、それがアランに伝わるという感情のキャッチボールもかなり無理矢理だしね。
でもおそらく肝心なのは「感情をコントロールできなければ動物と同じ」というところでしょうね。

文明人たるもの、猿と同じではいけないのだけど、最近の凶悪な犯罪を見てみると、猿以下と思う犯人はいっぱいいるし。

 

それにしても猿可愛い、そして賢い!!
手先を器用に使うし、介護用に十分使い手がありそうだけど人間に近い感情を有す分、
やきもち焼いたりすねたりされるとややこしいか。
 
 

前半は甲斐甲斐しくアランの世話をするエラの可愛らしさに和み
中盤からはアランの怒りがエラに伝わっていく様子に緊張し終盤は猿と人間の緊迫した攻防にドキドキ。

ホラーと言うよりスリラーでしたが、これは面白かった。
 

関係ないけどこちらジャンスティン・ビーバーとお猿さん
 

ダーク・ハーフ
2014年03月31日 (月) | 編集 |



小説家が出てくる映画シリーズ
今日はスティーヴン・キング原作をジョージ・A・ロメロ監督で映画化したホラーミステリー『ダーク・ハーフ』です。
ダーク・ハーフ(1993)アメリカ
原題:The Dark Half
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ティモシー・ハットン/ エイミー・マディガン/ マイケル・ルーカー/ ジュリー・ハリス/ ロバート・ジョイ/ ケント・ブロードハースト/ ベス・グラント
大学で教鞭をとるボーモント(ティモシー・ハットン)は、人気のバイオレンス小説家という裏の顔を持っていた。しかしそのことに気づいたファンにゆすられ、ボーモントはペンネームを葬り去ることを決意。
その矢先、彼の周囲で不思議な猟奇殺人が起き始め・・

 小説家が出てくる作品としてさり気に観てみたんですが、主人公の周囲で作品を真似た猟奇事件が起こり始めるという点で『推理小説家ポー~』と似ています。
本作もまずボーモントが犯人として疑われるのだけど、彼の容疑は簡単には晴れない。
なぜなら現場に残された指紋がボーモントのものと一致してしまったからなんですね。
じゃ、ボーモントが犯人やん!と思うでしょ。
ところがどっこい。ボーモントにはアリバイがある。
そうこうするうちに監視下にあるボーモントから遠く離れた場所で新たな事件が起きるわけ。
しかもやっぱり指紋はボーモントのものと一致!
なんで~ってなもんでしょ。




 映画は、ダークハーフであるその存在と対峙する主人公の壮絶な闘いを描くわけなんですが・・
本作は、別人名義で小説を書いていたことを明かしたキング自身の半自伝的な要素を持ち
アルコールや薬物依存症に陥っていたキングが、その離脱に希望を託す気持ちも反映されているんだそうな。
誰の心の中にもダークな一面があり、それに打ち勝つには家族の愛と強い心が必要なのだという描き方は、普遍的でもあり、暗闇から抜け出そうとするキングの心境を考え合わせるととても真摯な作品だと思います。
 
こういう非現実的な話は好みが分かれるでしょうけど、生まれてくることのなかった双子の片割れのエピソードなどがあるのでなかなか面白かった。

ティモシー・ハットンは家族を愛する心優しいボーモントと邪悪なスタークの二役を熱演。
スタークが段々ゾンビみたいになってしまうのは、ロメロらしいところ。
クライマックスのスズメの襲撃も大迫力でした。




ボーモントの双子の赤ちゃんが可愛くてね。
唯一の芸「バイバイ」がうまい伏線になってたのも可愛かったわ~(笑)




君は花火を愛でることができるか?『ランド・オブ・ザ・デッド』
2012年06月06日 (水) | 編集 |
今日は夏らしいところで
ジョージ・A・ロメロが、なんと20年ぶりに復活させた嬉し恥ずかしゾンビ・シリーズ
ランド・オブ・ザ・デッド』です。



ランド・オブ・ザ・デッド
2005年(アメリカ)
原題:Land of the Dead
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカージョン・レグイザモ
デニス・ホッパーアーシア・アルジェントロバート・ジョイ
ユージン・クラークトム・サビーニ


近未来のニューヨーク。
中心部に高くそびえる高層ビルをバックに美しい花火が夜空を彩る。
足を止め、うっとりと空を見上げる人々。。
人。。ヒト?  んにゃ! ゾンビやん!
 



近未来、何故かこの街はゾンビで溢れている
人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築き
ゾンビの侵入に怯えながら生活していた。
都市の中心にそびえる高層ビルでは一部の金持ちと権力者が
贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫。
彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、
都市の警備と、外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。
ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、
ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた。(allCinemaより抜粋)

ってことで、支配者のやり方に不満を持つ兵のグループの一部が
「おいらも金持ち仲間に入れろや!」と反乱を起こし
裕福層と貧困層、そしてゾンビの戦いが始まっちゃうというのが本作。

冒頭で書いたように、この作品の中でゾンビは花火になんらかの反応を示すのだけど
それは明らかに花火を愛でる表情だったりするのね。
ところが彼らは偶然から武器や道具を使うことを覚え、何気に進化します。
そして進化した彼らはいつしか花火にも反応しなくなるんだなぁ。
 
それって美しいものを美しいと感じる素朴な心を失くした人間の姿にも似てるような・・。
感情も知恵もない、ただの屍だったゾンビに
生みの親ロメロ自身が新しい意味合いを持たせてるのが興味深いです。




そしてわれ等がホッパーさんはゾンビ・・・じゃなくて裕福層代表のカウフマン。
世のため人のためを装いながら、この期に及んで私欲に走るさまはゾンビ以上に醜い^^;
お上品を装っていた彼が終盤「ファック!」を連発するところは、
とりあえず本来のホッパーさんらしくて拍手!
でも最後、派手に飛び散っちゃったなぁ。
何気にこういう死に方するの多い。。よね?(笑)
レグイザモのメイクにはちょっと笑った。

★★★☆