映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【映画】ラブ&マーシー 終わらないメロディー
2015年12月08日 (火) | 編集 |
オスカー前哨戦もシーズンたけなわ。
各映画賞が次々発表になるなか、英国アカデミー賞でトムハの主演男優賞(レジェンド)が決まるなどの
嬉しいニュースも入ってきました。
オスカーノミネートされるかなぁ。ドキドキするね~。

当ブログでは、前哨戦の受賞作品にも注目していきたいと思います。
今日はニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞やゴッサム賞で主演男優賞を受賞したポール・ダノ君の受賞作品、
劇場で見逃したことを激しく後悔した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』です。

Love-Mercy_poster_goldposter_com_3.jpg

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)アメリカ
原題:Love & Mercy
監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン / マイケル・アラン・ラーナー
出演: ジョン・キューザック / ポール・ダノ/エリザベス・バンクス/ ポール・ジアマッティ/ ジェイク・アベル/ ケニー・ウォーマルド/ ブレット・ダヴァーン / グレアム・ロジャース

【あらすじ】
1961年に結成したザ・ビーチ・ボーイズは全米の若者たちの心を捉え、スターダムを駆け上る。
しかし曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を蝕み・・



ザ・ビーチ・ボーイズはベスト版のCDを持ってるくらいでメンバーのことも何も知りません。
それでもスクリーンから聴き覚えのある音楽が流れ始めると気持ちが上がる~!

作曲とボーカルを担当したブライアン・ウィルソンを演じるのがぽっちゃりに増量したポール・ダノ君。
60年代風PVを完全に再現した映像の中にいても全く違和感なし(笑)

夏サウンドで人気を博した彼らですが、ブライアンは違った音楽を模索していて
複雑な要素を取り入れた「ペット・サウンズ」のプロデュースを手がけます。
収録の様子を見せるシーンが音作りの遊びに溢れていて面白いんですよね。
スタジオを仕切るダノ君にも脱帽。
66年に実際に使ったまさにそのスタジオを使って、収録シーンを再現したというのだから
その映像を見るだけでも音楽好きにはたまらないんじゃないでしょうか。

もっとも延々固執するところはすでに病気の兆候が見えていたんでしょう。
重圧や焦りも手伝い彼は精神を破綻させていく。
壊れた男を演じさせたら右に出るもの無しのダノ君がその過程を繊細に演じていて上手い。

もう一人、50代になった80年代のブライアンを演じるのが破壊派中年代表のジョンキューです。
映画はダノ君、ジョンキューの2人の時代を交錯させブライアンの崩壊と再生を描き出す作り。

これね、多分破壊に向かう60年代を延々見せられたら辛かったと思うんですが
ジョンキューパートで、メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いを描いて
観客に絶望の先にあるであろう希望を追わせているのが上手いね。

本当のブライアンさんは、ジアマッティ演じる精神科医の横顔を見て死ぬほど怖かったというから
どんなに辛い20年あまりだったのかと想像を絶するところだけど
それだけにジョキューブライアンが雑音から開放され、ピアノを奏でる瞬間には涙が出た。

大好きな「素敵じゃないか」が流れ出すラストシーンは
まるで全ての苦しみを洗い流してくれるような爽やかな感動に溢れてます。
名曲だよね!


スポンサーサイト
【映画】  ザ・バッグマン 闇を運ぶ男
2014年07月02日 (水) | 編集 |




滝汗シリーズお休みして今日は近日日本公開の『ザ・バッグ・マン 闇を運ぶ男』を。

ザ・バッグマン 闇を運ぶ男(2013)アメリカ
原題:The Bag Man
監督:デヴィッド・グロヴィック
出演:ジョン・キューザック/レベッカ・ダ・コスカ/ロバート・デ・ニーロ/クリスピン・グローヴァー
日本公開:2014/7/5
ジョンキュー演じる殺し屋ジャックはボスにバッグを運ぶだけの仕事を依頼される。
「宅配に頼めばいいのに何で自分やねん」とごねてみるものの
「金出すんだから黙ってやりゃいいんだよ」とボスのデニーロはけんもほろろ。
しかも「バッグの中身は絶対に見るなよ」だと。
指定されたモーテルで落ち合いバッグを引き渡す
それだけの仕事のはずが、とんでもないトラブルに巻き込まれることに・・


俳優出身のデヴィッド・グロヴィックが脚本を書き、初監督を努めたアクション・スリラーです。

取引先に指定されたひなびたモーテル。ここがやたら怪しい。
途中殺し屋仲間に襲撃までされ、静かに落ち着きたいジャックの前に現れる娼婦風の美女レブカ(レベッカ・ダ・コスカ)。傷の手当をしてもらい恩を作ったのが運の尽き。
ジャックは女を匿うはめになり、トラブルはトラブルを呼ぶことに。




誰が敵で誰が味方かわからない状況の生み出す緊張感の中、
何故ボスはジャックに仕事を依頼したのか
はたまたバッグの中身は何なのかをミステリーとして見せるつくり。
異次元の世界に入り込んだようなモーテルで、怪しい奴らが次々に現れるのは『サイレント・ヒル』を髣髴とさせるし、一昔前風のメローな音楽や青い照明の使い方、ヴァイオレンスにそこはかとないユーモアを漂わせるあたりはレフン監督の『オンリー・ゴッド』を思い出します。悪夢的な登場人物は『マルホランド・ドライブ』、あとは『サイコ』に 極めつけは・・・、おっと これは言わないでおきますが、
とにかく色んなカルト作品がミックスされてます。

正直、終盤にジョンキューが「バッグの中身は何だ」と追求するのも唐突に感じたし、ボスの行動にも説得力がなく、脚本はあまり褒められない(笑)
トマトメーターも10%と世間の評判が悪いのも仕方ないかもと思うところだけど、メローな音楽も相まって一昔前のノワールといった趣なのは良かったし、癖になる可笑しさもあって私は好き。

ジャックがレブカとの距離を縮めていくさまは微笑ましく、ジョンキューはやっぱりサイコな役より優しさをにじませてくれるほうな似合ってていいですよね。
最高なのはモーテルの受付役のクリスピン・グローヴァー
完全にジョンキューを食ってました。



デ・ニーロがスコセッシに見えたのは私だけかなw
画面が暗いシーンが多いのは残念。

ちなみに監督は終盤弁護士役で登場します。



推理作家ポー 最期の5日間
2014年03月29日 (土) | 編集 |



作家が出てくる映画シリーズ
今日は2012年製作のゴシックミステリー。
ジョン・キューザックがエドガー・アラン・ポーを演じています。
推理作家ポー 最期の5日間 (2012)アメリカ
原題:The Raven
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ジョン・キューザック/ ルーク・エヴァンス / アリス・イヴ/ ブレンダン・グリーソン/ ケヴィン・マクナリー/ オリヴァー・ジャクソン=コーエン/ ジミー・ユール/パム・フェリス
 ポーの作品を真似た連続殺人事件が発生。
警察の捜査に協力するポーだったが、次の標的となったのはポーの恋人エミリーだった。

邦題がこれなんで言いますがwポーの最期の5日間を描く作品です。
実際にはポーの死の真相は不明とのことで
本作は、ポーの作品を真似た連続殺人事件を追うミステリーを軸に
謎に包まれたポーの死を大胆に創作し物語に組み込んだ作品なんですねぇ。



これなかなか面白かったな。
猟奇殺人のダークでゴアな雰囲気がまずいいでしょ。
ポーを読んでないので、犯人が真似たというオリジナルの作品の殆どがわからなかったんですがw
知らなくても、物語自体を理解するのにそれほど支障はないのはありがたい。
詳しいとより楽しめるのは勿論間違いないでしょう。
ま、でも大鎌みたいに映画で知ってるものが出てくると嬉しかったりしてね(笑)

ポーは事件ごとに犯人が与えるヒントを読み解き、ヒロインの捜索に奔走する。
同時に犯人が要求するところの新しい作品を手がけていくのですが
犯人像を考えれば、これも亜系『ミザリー』的な歪んだファン真理が背景にある作品と言えますね。



酒に溺れ作品も書けず、お金もなかったという事実に基づいているので
序盤のポーのグダグダぶりは観てて辛いものがあり、
あんな若くて綺麗な恋人エミリーとラブラブなのは不思議だったけど、
実際ポーは13歳の妻を娶っていて、ロリコンという事実に即した形だろうかw
キスシーンなんかエミリー役のアリス・イヴが気の毒に思ったのは私だけだろうか(笑)



フィールズ刑事役の ルーク・エヴァンス がめちゃカッコよかったので、
エミリーとフィールズ刑事ができちゃった という展開の方が現実味が合ったかもだw

原題のThe Ravenはポーの代表作の一つ「大鴉」の意味。
カラスが死と通じる生き物であるところから付けられたタイトルでしょうか。
冒頭、ベンチに座る瀕死のポーの頭上にもカラスが舞っていました。
劇中にも、『大鴉』でカラスが喋る「nevermore」の台詞が何度か出てきましたね。

最期にポーがある人物の名前を口にしたという事実を知ってると犯人はわかってしまうのだけど
作品中、もう少し犯人に伏線を張っていると、犯人探しのミステリーを楽しめたのではないかな。
なんにしても、史実をからめつつ、新作がポーを死に導くとした脚本は上手いし
監督のジェームズ・マクティーグの醸しだすゴシックな雰囲気もよかった。
ポーのファンは大いに納得するところではないかしら。





フローズン・グラウンド
2014年03月05日 (水) | 編集 |




こちらは思いがけない寒波に襲われています。
土曜日には27℃もあって汗ばむほどの陽気だったのに
日曜日は昼前からグングン気温が下がり気づけばマイナス10℃。
朝から降っていた雨もいつしか霙となり、あっという間に氷に閉ざされました。
そんなわけで、今日はタイトルから本作をチョイス。
アラスカで実際に起きた連続猟奇殺人事件を描く実録クライム・サスペンス。ますます寒くなったわ(笑)
フローズン・グラウンド (2013)アメリカ
原題:The Frozen Ground
監督:スコット・ウォーカー
出演:ニコラス・ケイジ/ジョン・キューザック/ヴァネッサ・アン・ハジェンズ/ディーン・ノリス/
 オルガ・ヴァレンティーナ / マイケル・マグレイディ/ ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/ キャサリン・ラ・ナサ/ ラダ・ミッチェル 
1983年、アラスカのアンカレッジ。17歳の娼婦シンディが警察に保護される。彼女はロバート・ハンセンという男に監禁レイプされ、殺されそうになったと訴える。しかし、ハンセンは地元警察でも善良と評判の名士だった。当然警察はシンディの証言をまったく信用せず、事件化は見送られようとしていた。ところが、その調書がたまたまアラスカ州警察の部長刑事ジャック・ハルコムの目に留まる。身元不明女性の変死体発見が相次ぎ、同一犯による連続殺人事件の可能性が浮上する中、ハルコムはハンセンに疑いの目を向け、捜査を開始するが…。

12年間に24人以上の女性を監禁後殺害したロバート・ハンセンをジョン・キューザックが演じていて
事件を捜査するのがニコラス刑事ね。

実際にあった事件ということもあってか、本作では早々に犯人を見せてまして
後は警察がどう犯人を見つけ自白に追い込むかを楽しむ映画 なはずなんですが・・
これ、申し訳ないけど主眼が分かりにくいわ。

 納得がいかないのは、娼婦シンディがハンセンに監禁され殺されそうになったと訴えているのに警察が信じないこと。ハンセンは10年ほど前に同じようなトラブルで2度も捕まってるんですよ。
異常者としてマークしてしかるべきところを、「善良と評判だから」と、被害者の証言の裏をとることもしない。
後に弁護士や、犯罪に協力する人物とのやり取りで、ハンセンが彼らにお金を使っているだろうことは窺えるものの、警察までもががハンセンを捜査線上から外そうとする理由が最後までわからずすっきりしないんですよ。
ハンセンが善良な市民というのもまるで見えてこないしなぁ。


 ハンセンに疑いの目を向けるハルコム(ニコラス)の捜査を阻む存在についても、その理由を明確に描かないのは、まだ関係者が存命だからなのか・・
何にせよミステリーを解き明かす醍醐味は皆無で、警察などの対応こそがミステリーだったわ。




 良かったのは最近はイカレた暗い役が妙にはまりるジョンキューの異常犯罪者っぷりですね。
ただ、グロさはあまりなく猟奇ものとしては物足りない(笑)
彼が何故犯罪に手を染めたのかに繋がる家族との関係なども、もう少し見せてドラマを深めて欲しかった。




 シンディの背景を描き、ニコラス刑事との信頼関係を描きたいという作り手の意図は伝わります。
しかし、無駄なシーンが多くすっきりしないのと、ヒロインがもひとつ魅力に欠けるのも残念かな。

 それでも犯人をどう追い込むのかが気になり最後まで興味を失わず観れたのだから
それなりに面白かったということかしらね。
なによりもこんな犯人を放置している田舎警察の体制こそが怖いと思える作品でした。





実際にあった誘拐事件を元に描く『コレクター』
2013年06月18日 (火) | 編集 |
コレクター(2012)アメリカ 原題The Factory
監督:モーガン・オニール
出演:ジョン・キューザック/ジェニファー・カーペンター/ダラス・ロバーツ/メイ・ホイットマン
日本公開:6/1~公開中
ニューヨーク、バッファロー。市警のマイク(ジョン・キューザック)は相棒のケイシー(ジェニファー・カーペンター)とともに、娼婦連続失踪事件を追っている。この3年に被害者は6人。マイクは最後の被害者の監視カメラ映像から、路上で被害者に接触した人物を捜査していた。そんな中、17歳になる愛娘アビー(メイ・ホイットマン)が失踪し。。

 

刑事マイクを演じるのはジョン・キューザック
娘を思う父としての演技は良かったし、ベテラン刑事らしい着眼点で事件を追うのはいいのだけど、
娘が誘拐されるや冷静さを欠き、キレまくる。
父親としての感情は理解できるものの、ジョンキューに輪をかけて相棒ケイシー(ジェニファー・カーペンター)も叫びまくるのがどうも見ていて鬱陶しい。
そうなると二人の会話に隠されるの部分を「気になるけどどうでもいいや」と思っちゃうんですよね(汗)
その結果、終盤にきてあらビックリと新鮮に驚くことができたので、それが作り手の狙いならば褒めなければいけないところかな(笑)
犯人を演じたダラス・ロバーツは良かった。

犯人が誘拐した娼婦に対し何をするのかは、最初に描かれるため、本作は犯人探しを楽しむミステリーではないですが、
犯人の目的や、罪を犯すに至る背景が分かってくる終盤は面白くみれたし、ラストまでの見せ方もうまい。
家族ってなんでしょうね。

邦題が「コレクター」なんて、どこかで聞いたものになってるけど、
原題はThe Factory キャッチコピーを「不気味な地下工場があった」にするなら
タイトルもまんま『ファクトリー』で良かったんじゃないかな。工場で何を作るのかに注意が向くと思います。

 ★★★☆

  




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。