映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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ピーター・フォーク追悼 『マイキー&ニッキー』
2011年06月26日 (日) | 編集 |
コロンボ刑事こと、ピーター・フォークの訃報を受け、
今日はしりとりをお休みして、追悼のレビューを。

インディペンデント映画の巨匠ジョン・カサヴェテスと共演した『マイキー&ニッキー』。
組織に切り捨てられ命を狙われる羽目になった男と、彼の幼なじみで同じ組織に属する男の一夜の逃避行を描く人間ドラマです。
 
マイキー&ニッキー (1976) アメリカ
監督:エイレン・メイ  
出演:ピーター・フォークジョン・カサヴェテス/ネッド・ビーティ/ウィリアム・ヒッキー/ジョイス・ヴァン・パタン/M・エメット・ウォルシュ
■感想
ピーター・フォークとジョン・カサベテス監督とは、生涯の盟友だったそうですね。
そんな二人がダブル主演で共演する本作は、日本ではビデオレンタルのみとなっていたものが
3月12日ついにニュープリントで日本初公開となりました。
震災と重なり、見逃した方も多かったことでしょうが、6/25~再上映となった様子。
図らずも追悼上映となってしまったわけですね。
 
【ストーリー】
組織の金を盗み、命の危険を察したニッキー(ジョン・カサベテス)は
身を隠すホテルの一室から、マイキー(ピーター・フォーク)に電話で救いを求める。
早速駆けつけるマイキー。
暗殺者の影がちらつく中、二人の奇妙な逃避行が始まった。
 
 
二人は30年来の幼馴染であり、同じ組織に身をおくもの同士。
ニッキーは、唯一の友であるマイキーに助けを求めるものの、
組織の息のかかったマイキーを、完全に信用することができないわけです。

マイキーはといえば、ホテルに駆けつけるときも、胃薬を持参している。
ストレスでニッキーが潰瘍を作っているだろうこともお見通し。
そのくらい近い仲ではあるものの、一方ではやんちゃなニッキーに手を焼いていたり
映画は進行と共に、二人の微妙な関係性が暴かれることになるんですねぇ。
 
さてさて、ニッキーの運命はいかに。
カサベテスは、死の恐怖に脅えるニッキーを緊張の演技で見せきりました。
組織との板ばさみで揺れるマイキーをピーター・フォークが熱演し
ほぼ二人だけのやり取りでありながら、緊張感が高まっていく展開はお見事!
 
 
実はこれ、震災後の映画記事再開のトップバッターにするつもりだったんですが
思ってたものと違ったもので、レビューを控えてたんですよ。
いや、すごく面白いんですけどね
最後は、ソファーから転げ落ちそうになりましたから(^^;)
 

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ミニー&モスコウィッツ
2010年08月10日 (火) | 編集 |


 






ミニー&モスコウィッツ(1971)アメリカ
監督:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ/シーモア・カッセル/ジョン・カサヴェテス/ヴァル・アヴェリー/ティモシー・ケリー/ キャサリン・カサヴェテス


駐車場係のアルバイト・モスコウィッツは、偶然出会ったミニーに一目惚れする。彼はミニーに猛アタックを掛けるが、全く相手にされず…。

■感想
『ハズバンズ』『フェイシズ』とともにジョン・カサヴェテス結婚3部作となる作品です。
カサヴェテスの、妻ジーナ・ローランズに対する一目惚れの体験や、移民の息子と政治家の娘という立場の違い、結婚式でのエピソードなど、妻への深い求愛の経験をもとに作られたのだとか。
(アマゾンの解説より)
この映画好きだったなぁ。

ミニー(ジーナ・ローランズ)は美術館に勤める美しい女性。
モスコウィッツ(シーモア・カッセル)は、ひょんなことからミニーと出会い一目ぼれ。
過激に猛攻撃をしかけますが、ミニーは受け付ける気持ちなし。

ミニーとモスコウィッツはまるで正反対なのね。
映画が大好きで、映画のような熱い恋に憧れるミニー。
でも実際には妻子ある恋人と別れられないまま、ふがいない自分をどうすることもできない。その結果、彼女は現実を現実として見ない女性になってたんですね。



この映画にはさまざまな困った人が登場するんだけど
ミニーは彼らの話を聞きながら、大きなサングラスで顔を隠してしまう。
でもモスコウィッツはミニーのそんな態度をとがめるんだね。
そのことは現実から目を背けて生きて来たミニーの心の扉を叩くことになります。
彼といると、痛い目にあったりする、でもそれも現実。
徐々に変わっていくミニーを表す指標が、サングラスや、オーダーのしかたというのが面白いな。



二人の世界が一気に開けていくときに流れるのが
『2001年宇宙の旅』でも使われていた『美しい青きドナウ』で
なんだか宇宙に向かうような、えも言われぬ幸福感に包まれるから不思議。
二人が両親とレストランで会うシーンで
ミニーのママにカサヴェテスの母、
モスコウィッツの母親をジーナのママが演じてるのね。
ちなみにミニーの不倫相手にジョン・カサヴェテス

人間だれも「理想の人」と結婚出来るとは限らない。
でも「理想」ってなんでしょうね。

たった4日で結婚を決めた、ミニーからすると理想とはかけ離れたモスコウィッツだったけど、エンドロールからは溢れる幸せが伝わりました。
最高にハッピーな映画 大好き!

 









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