映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ブラック・スキャンダル
2015年10月05日 (月) | 編集 |

ブラック・スキャンダル(2015)アメリカ
原題:Black Mass
監督:スコット・クーパー
出演:ジョニー・デップ / ジョエル・エドガートン / ベネディクト・カンバーバッチ / ケヴィン・ベーコン/ ジェシー・プレモンス / ピーター・サースガード/ 
 ダコタ・ジョンソン
日本公開:2016/1/30

1970年代のサウス・ボストン。FBI捜査官ジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)は、幼馴染のアイルランド系マフィアのボス、ジェイムズ・"ホワイティ"・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBIと協力して共通の敵であるイタリア系マフィアを排除しようと持ちかけ・・


英国男優総選挙 特集
第一回目はやはりこれまでの覇者 ベネディクト・カンバーバッチ作品を。

と言ってもご存知のように、本作の主役はジョニー・デップ
ジョニーは実在のマフィアのボスにして凶悪犯のジェイムズ・"ホワイティ"・バルャーを演じてまして、カンバーバッチはその弟ビリーを演じてます。
意外な取り合わせですよね。

しかも驚くのは弟はマサチューセッツ上院議員なんですね。
そんなことが可能なのかと思うのだけど、それはホワイティの悪行が世間に知られてなかったから。
マフィアのボスが内通者としてFBIの一捜査官と繋がっていたという怖い話です。

トレーラーにもある
ホワイティがステーキのレシピを訊くシーンは
ホワイティの陰湿にして懐疑的な性格を知ることになる秀逸なシーン。

根負けしてレシピを明かすモリスに
「秘伝じゃなかったのか。
家族の秘密を漏らすお前は、俺も簡単に裏切るんだろうな」
と釘をさすジョニーが怖すぎ。

ジョニーはハゲ頭をオールバックにした衝撃的なルックスで
冷徹なホワイティを、ここ数年で一番の演技で魅せてくれます。


ョニーの冷血さが炸裂しジョニーがレイ・リオッタに見えてくるあたりから
ブルーグレイのカラコンを入れた目に何の感情も宿さないジョニーが恐ろしく
限りなく暴力的でグロい展開に緊張感もマックス。

ただ、面白かったかと聞かれると正直微妙。
捜査官の尋問とフラッシュバックの暴力シーンが繰り返される前半は
なんとなく置いてけぼりをくらい
後ろのおじさんはいびきをかいて寝てました。私も寝たし。

冷血でありながら年老いた母や弟は大事に思っているところとか
意外性のあるキャラなのに、その人間性の掘り下げが浅く
映画として感情に訴えるものがないのは残念。

と言っても世間の評価は高め(IMDb7.6)なので
緊張感のあるクライム映画としては成功してるということでしょうか。

 熱血漢だけど、ホワイティの犯罪をカバーし続ける倫理性を失くしたFBI捜査官にジョエル・エドガートンなど、演技者はみな好演。

カンバーバッチは精悍で実直 いかにもという風貌で議員を演じてます。
兄ちゃんマフィア、弟 議員先生ですよ。実話だから凄い。
でもそれ以上の感想を何も持たせない役だったことも確かで・・。
そもそもはガイ・ピアースが演じるはずだったらしくガイ君の方がうまそう。
あ、特集初回から覇者を褒めてなくて申し訳ない。
あくまでそういう映画だったということです。

ジョニーはオスカーノミネートかという意見もありますが
私にはコスプレのコメディに見えるところもあったな。
トムハとエドガートンで観たかった。

監督は、『クレイジー・ハート』『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパー
日本公開は来年1月です。






【映画】 トランセンデンス
2014年05月02日 (金) | 編集 |
 

ジョニー・デップ&レベッカ・ホール主演の新作
天才科学者の脳データーをアップロードされた人工脳の行く末を描くSFです。
トランセンデンス(2014)アメリカ
原題:Transcendence
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ/レベッカ・ホール/ポール・ベタニー/モーガン・フリーマン/キリアン・マーフィ/ケイト・マーラ
日本公開:2014/6/28
ジョニー・デップ演じるウィルは、究極的な人工知能を開発研究する天才科学者。
研究が成功すれば世界は画期的に変わる。
彼はそれを「トランセンデンス/超越」と呼んでいます。
しかし、そのテクノロジーに危機感を覚える団体がウィルを襲撃。
徐々に死へと向かうウィルの脳データーを妻のイヴリン(レベッカ・ホール)がコンピューターにアップロードしたことから、大変なことが起きる・・という話。
監督はクリストファー・ノーラン作品の撮影監督として有名なウォーリー・フィスター
これが初監督作品になります。

これ、トマトメーター19%に見るように世間の評判はよろしくない。
低評価の理由として考えられるのは、映画で描かれるテクノロジーが超越過ぎるからでしょうか(笑)
人工脳によって一気に加速した科学が生む究極の世界は「神」の領域を侵すもの。
個人的にはゾンビ映画を見るような面白さがあったのだけどw
神を身近に感じる人ほど、嫌悪感を覚えるのかも。
 
もちろん映画は、究極に進化するテクノロジーに異を唱え「それでいいのか」と待ったをかけるのだけど
反対勢力が暴力に訴えるテロリストであることから、正義はどこにあるのかが曖昧に感じるところもありました。

デップ演じるウィルは悪か善かというのも意見が分かれてますね。
スクリーン上のウィルはあくまでAI(人工知能)で、ウィルそのものではない。
けれど技術に夢を託したのはウィルたち人間であり、コンピューターの暴走で片付けれないものがあります。脳データをアップロードしてしまい、きっかけを作ったのは妻であるイヴリン。
名前にも現れているようにイヴリンは禁断の木の実を食べたイヴという描き方でしょう。
でも愛する人を失う段階にあって、イヴリンが夫の何かを残したいと思う気持ちは理解できるところ。
彼女自身も科学者であり、理想郷を作れると信じた夫婦の思いが切ないのですよ。

科学に説明がないと批判する声もあるけど、
説明されてもわからないしw 突っ込みどころはあれど個人的にはこれでよし。
科学はどこまで進むべきなのかと考えさせられる作品でした。

ジョニー・デップはもごもごと喋る感じで、私には聞き取りにくいところがあったのが残念。
人工脳のウィルとの違いを曖昧にする狙いがあったのかな。
イヴリンを演じたレベッカ・ホールは実質上主役でしょうね。うまいです。
「超越」に疑問を抱き始める科学者仲間にポール・ベタニー
告白することはないけれどイヴリンを愛してもいたんだろうなぁと思えて良かった。
やがて反対勢力にも加担する彼は、さまざまな「曖昧」が描かれる中、その中心的な存在でした。



『ダーク・シャドウ』はコミカルだけど、実は切ない恋物語
2012年05月15日 (火) | 編集 |

ティム・バートンジョニー・デップがタッグを組んだゴシックホラー・コメディ。
今日は2本斬りしたので時間の丁度いいIMAXで鑑賞。
映像は奇麗だったけど、内容的には普通のスクリーンでもいいなぁ。



ダーク・シャドウ
2012年(アメリカ)
原題:Dark Shadows
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップミシェル・ファイファーヘレナ・ボナム・カーターエバ・グリーンジャッキー・アール・ヘイリージョニー・リー・ミラークロエ・グレース・モレッツベラ・ヒースコートガリバー・マクグラス
【ストーリー】
1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育ったプレイボーイのバーバナスは、魔女アンジェリークの手により不死のバンパイアにされ、生き埋めにされてしまう。2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけでバーバナスは自身の墓から解放されるが、200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たちは誰もが暗く不可解な秘密を抱えて生きていた……。(映画.comより)

観た感想は、、
そろそろジョニーのシリアスな演技を観たい。ですね。

ジョニーのコミカルな演技は予告で何度も観てたのもあって、想定内。
魔女エヴァ・グリーンの怒りに触れ、ヴァンパイアにされた後
地中に埋められていたバーバナス(ジョニー)。
ひょんなことから200年後に掘り返され、自分の家に戻ってみると・・

まずは200年後の世界に舞い戻ったジョニーのウラシマぶりで笑わせるという作りですね。
ヒッピー文化や懐かしテレビ映像など70年代の描写が楽しい。
けれどギャグが一通り終わると、末裔たちのキャラ描写が浅いこともあってか少し退屈になる。
せっかくのヴァンパイア映画だし、ジョニーがヴァンパイアになりたてということを活かしたら
もっと面白くかけたんじゃないかなぁと思ってみたり。

そんな中、異彩を放つのがエヴァ・グリーンでした。
セクシーな美しさと確かな演技力に裏打ちされたパフォーマンス。
彼女のちょっとドスの効いた悪女ぶりが、緩くなりがちなところを上手く引き締めてますね。


ちなみにこれ、もとは人気テレビシリーズだったようで
こちらテレビ版のバーバナスを演じたジョナサン・フリッドさん。
ジョニーのぺっとり前髪はこれからだったのね。
てっきり200年間お風呂に入ってないからかと思ったよ(笑)

ゴシックなコリンズ家の内装はからくり屋敷並の仕掛けがあって
バートンらしさお堪能できます。
中世の衣装も綺麗で目を楽しませてくれました。



終わってみれば、これは二つの悲恋から始まった物語で
ジョニーの恋物語として観ると、切なくロマンティクでとってもよかった。
ジョニーの恋人役のベラ・ヒースコートも魅力的だったので
も少しシリアスに見せてほしかったなぁと思うところです。
↑この感じで観たかった。





★★★☆