映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
ミヒャエル・ハネケ『愛、アムール』
2013年02月17日 (日) | 編集 |




今日は映画館の「オスカーマラソン」なる企画に乗ってきました。
作品賞ノミネート作品9本を二日に分けてパック上映してくれるというもの。
今日は『ハッシュパピー~』『愛、アムール』『ライフ・オブ・パイ』『リンカーン』『レ・ミゼラブル』の5本セットで30ドル。(来週の4本と2日コースだと50ドル)
5本制覇は時間的に難しいので頭の3本を観ました。一番の目的は勿論ハネケ先生!






愛、アムール(2012)フランス・ドイツ・オーストリア
原題:Amour
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー
ウィリアム・シメル


ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)は80歳を過ぎた老夫婦。
元音楽教師の二人は、パリの高級アパートに住み仲むつまじく暮らしている。
ところがある日突然、アンヌの身体に異変が起き、病院嫌いの妻の希望に従い
ジョルジュは自宅でアンヌの世話をすることになるが。。



文化的で洗練された日常が「病」によって壊れていく。
夫にしてみれば、妻が変わっていくのを見るのは身体の負担よりも辛いことでしょう。
ヘルパーに妻が手荒に扱われることにも我慢がならない。
自分が自分でなくなる。自尊心を失っていく妻の悲しみも計り知れない。
一見何の変哲もない老々介護の日常を映し出されるだけに見えて、二人が過ごしてきた人生や家族の関係、夫婦が大事にする尊厳までもが浮かび上がるのだから、これは凄い。

そう、尊厳。
『愛、アムール』は尊厳にのっとった、シンプルな愛を描いた作品だと思います。

とにかくアンヌを演じたエマニュエル・リヴァが素晴らしい。
ベッドで不自由な言葉を話したり、大きな唸り声を出すのには
相当の体力(腹筋)を要すはずで、この年齢でどうやって?と驚くばかり
奇しくもオスカー受賞式は彼女の86歳の誕生日。
バースデイ快挙なるか!?

日本公開は3/9~



★★★★☆