映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ギレルモ・デル・トロ『クリムゾン・ピーク』
2015年10月17日 (土) | 編集 |

クリムゾン・ピーク(2015)アメリカ
原題:Crimson Peak
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ミア・ワシコウスカ/トム・ヒドルストン /ジェシカ・チャステイン/ チャーリー・ハナム
日本公開:未定

NYに暮らすエディスは父親の主催する発明家コンベンションにやってきたイギリスの貴族トーマス・シャープに見初められイギリスに嫁ぐが・・

英国男優総選挙 特集 9回目
 
今日はキュートでノーブル 大好きなトム・ヒドルストン !!



ギレルモ・デル・トロ新作のゴシックホラーです。
トムヒが演じるのは高貴なお姿も麗しいイギリス人貴族トーマス・シャープ

彼はコンベンションを主催するカーターの娘エディス(ミア・ワシコウスカ)に一目ぼれ。
時を同じくして家族の不幸に襲われたエディスは、
悲しみから逃れるようにトーマスの住むイギリスに嫁ぎます。


着いてみたらば、まぁ、この屋敷がばかでかくてね
エディスも思わず「部屋はいくつあるの?」と訊く。
するとトムヒが「さぁ、数えたことないな」とか抜かすんです(笑)

でもデカイはいいが、お手入れは行き届いてない・・
どころか、屋根も朽ちて穴が開いてる状態なんですけどね。
しかもトーマスには美しい姉(ジェシカ・チャステイン)がいて
いわゆる小姑付き。

でも素敵なトムヒと一緒ならいいよね。
というわけにはいかないんだな、これが。
やがてエディスは家にまつわる恐ろしいものに巻き込まれていきます。

幽霊屋敷系のホラーだと思っていたら若干違いました。
いや、出るのは出るんだけどね。あまり怖くない。
思うにデル・トロ監督にとって霊は哀しき魂であり
彼らはたいてい、生きている者に伝えたいことがある。
おどろおどろしい恐怖の対象と描いてない点で
ホラー好きには物足りないと思う人もいるかも。

その代わり、別の怖さがある映画でして
ネタバレしたくないので書けないけど、人の愛欲に根ざしたホラー
というよりゴシック・ロマンスかな。

トムヒの役は最初はカンバーバッチがやるはずだったらしいですね。
カンバーバッチも上手かったでしょうけど、個人的にはトムヒでよかった。

最後はもの凄いグロいことになるんだけど
何故か会場は爆笑で私も思わず吹き出したからねw
ダークな役でもどこかユーモアや優しさが滲み出るトムヒやっぱり好き!


ビジュアルに手を抜かないのがデルトロ流
家の装飾や衣装、登場人物の美しさも目を楽しませてくれました。

『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナムがエディスを密かに愛する
幼馴染の医者を演じてましたが、前半存在感がやや薄いのが残念。
「2人に愛されるエディス」が強調されるともっと面白くなったはず。

家と一体化したようなジェシカ・チャステインも美しかった。







【映画】マット・デイモンが火星にぼっち映画『オデッセイ』が面白すぎる
2015年10月07日 (水) | 編集 |


オデッセイ(2015)アメリカ
原題:The Martian
出演:マット・デイモン/ ジェシカ・チャステイン/ ジェフ・ダニエルズ / マイケル・ペーニャ/ ケイト・マーラ/キウェテル・イジョフォー/ ショーン・ビーン / クリステン・ウィグ  
日本公開:2016/2

火星で有人探査中のヘルメスヘル号の宇宙飛行士たちは、突然の嵐により緊急脱出を余儀なくされる。しかしマーク・ワトニーが事故に遭い・・

英国男優総選挙 特集
2回目は意外と根強い人気の ショーン・ビーン作品。

誰やねん!の若い写真出してみた(笑)

はい、すみません。
この映画勿論主役はマット・デイモン
事故で死んだとみなされ火星に置き去りにされてしまったマーク・ワトニーと
彼を帰還させようと頑張る地上の人々を描くリドリー・スコットの新作です。

これ最高に面白かった。


素人考えでは、また迎えに行って連れて帰ってあげればいいじゃんって思ってしまうんだけど、火星に行くには何ヶ月もかかるのね。
それでは食料や水、酸素がもたない。
その厳しい状況をクリアするためには、ワトニー側、地上側双方の努力が必要ということで、試行錯誤の取り組みが描かれることになります。

もうね、デイモンの火星ぼっち生活が最高なんです。
サバイバルのための彼の工夫がユーモアたっぷりに描かれ、会場は笑いの渦。
マットは知性と忍耐とユーモアを兼ね備えた宇宙飛行士を好演。
失敗を繰り返しながら頑張る姿に、彼を好きにならずにいられませんね。

NASA側の取り組みは専門的な知識があるとより楽しめたかなと思うけど
地味な裏方に光を当てたり、一人の宇宙飛行士の命を世界中が見守る様子に胸アツでした。


クルーのリーダーにジェシカ・チャステイン
置き去りにするという判断を下さねばならなかったコマンダーの苦悩を表現。
スイスイとシャトル内を移動する姿もかっこよかった。
ジェシカの残したCDをマットが聴くという形で、BGMに懐かしのディスコミュージックが使われているのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の真似かいなと思ったけど、前の席のおばさんも音楽がかかるたびに身体を揺らして喜んでたし、楽しいからOKです。
マイケル・ペーニャはいつだって映画にユーモアと優しさを運んでくれますね。



さてショーン・ビーンは火星探査プロジェクトの指揮をとるNASAの人で登場。
最近は悪役顔になっちゃって、悪い判断を下すんじゃないかと心配したけど
ワトニー生還に懸命に働きかける大事な役割を担ってました。
英国男優総選挙ボットを手繰ると、彼を推す声もちらほら
「先生側か生徒なのか微妙」という声もあって笑ったわ(笑)

日本では2月公開とか、遅すぎだよ。

【映画】ラブストーリーズ:Them
2015年02月05日 (木) | 編集 |

ラブストーリーズ:Them(2014)アメリカ
原題:The Disappearance of Eleanor Rigby: Them
オフィシャルサイト

ジェームズ・マカヴォイジェシカ・チャステイン主演で喪失から始る男女の別れと再生を、男の視点、女の視点から、2つの映画で描きだすラブストーリー・・
のはずなんですが、私が観たものは「Them」バージョン。


 
エリナー(ジェシカ・チャステイン)はあることからコナー(ジェームズ・マカヴォイ)の前から姿を消す
。オフィシャルサイトでは簡単に説明されてるけどw私が観た「Them」バージョンではそれが判るまで結構時間がかるんですよ。そうなると、観客は宙ぶらりんにエリナーの憂鬱を眺めるしかなく、彼女の悲しみに共感したくても共感しようがない。
もしこれ一本で見せるのなら、短くてももっとうまく繋いで欲しかったですが
多分監督は「コナーの涙」「エリナーの愛情」と「Them」の3本で三部作構成というつもりで作ってるんでしょうね。

Themだけを観てしまった感想としては、とにかく端折りすぎ。
エリナーとコナーの関係だけでなく、家族との関係や問題がイマイチわかりにくい。
エリナーの母親役のイザベル・ユペールもなんでプチアル中状態なのかとか結局よくわからなかったし。
そんな中にあって、大学講師役のヴィオラ・デイヴィスはフランクな人柄が、殻に閉じこもったエリナーの心を融かし、エリナーが自然に悲しみに向き合うことを助けていてグッジョブ。

愛し合っていると思っていても、一緒にいては問題が解決しないこともあるんだろうな。
とことん傷ついて、ようやく立ち上がったとき、人の痛みをわかるようになったり
そんな小さな「あるある」を感じさせてくれる作品。
ちなみに監督は無名の頃のジェシカ・チャステインと4年間恋人同士だったそうです。
エリナーをひたすら追うコナーに、監督は自分の思いを重ねたのかな と勝手に想像しちゃったな。
ショートカットのジェシカ可愛いっす。


日本ではちゃんと「コナーの涙」「エリナーの愛情」と分けて公開するようですね。
私も順番に観たかった。





ゼロ・ダーク・サーティ
2013年01月14日 (月) | 編集 |




ゼロ・ダーク・サーティ
1990年(アメリカ)
原題:Zero Dark Thirty
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステインジェイソン・クラーク、マーク・ストロング、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー


オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を描く『ゼロ・ダーク・サーティ』観てきました。
監督は男前なキャスリン・ビグロー

911の直後からオサマ・ビンラディンを首謀者と特定したにも係わらず
米CIAはビンラディンを捕らえることが出来ず、情報を得るため多くの関係者を捕らえては拷問した。
ビンラディンを追った10年間を、CIA情報分析官マヤを中心に描く作品です。

言ってみれば『実録 オサマ・ビンラディンを探せ』
でもこう言うとビグロー監督に手にした鉄アレイで殴られます。
あ、それオスカー像?^^;






監督は本作をあくまでヒューマンドラマと位置づけ、ポリティカルなものにするつもりも、
ましてや捕り物帳のドキュメンタリーにするつもりもないとのこと。
そもそもこの映画はビンラディンが捕まる前に製作が開始されたらしく
2011年5月のビンラディン暗殺により、内容の変更を余儀なくされたとのこと。
映画の核はおそらく『ハートロッカー』同様に、主人公の虚無感でしょうが
付け加えることになったビンラディン暗殺までのシークエンスは
映画の最大の山場となったのは言うまでもなく、
「そのとき何が起きたのか」をスリルをもって楽しむことが出来ました。



勿論マヤを演じたジェシカ・チャステインは素晴らしかった。
初めは拷問に顔を背けるほど軟弱だったマヤが、年月を重ねるごとに逞しくなる。
男世界のCIAで、女性であるマヤが軽んじられているのは、
倉庫のような部屋に埃まみれのデスクを与えられるところからも見て取れる。
怒りやストレスに耐えながら彼女が誰よりもビンラディン捕獲に執念を燃やしたのは
ひとつには男たちに負けまいとする気持ちもあったのでしょう。
Fワード発言などwマヤの虚勢をユーモラスに演出しているところが楽しい。

問題は帰途に着くマヤを映し出すラストシーン。
星条旗を背に、ビンラディンだけを追って駆け抜けた10年
彼女の胸に去来するものはなんだったのか。
彼女の頬を伝う涙は、およそ成功の喜びや、
やり遂げた満足感からでないだろうことが虚しいんですよね。

ちなみにタイトルの『ゼロ・ダーク・サーティ』はミリタリー用語で(実際にはゼロは「オー」と発音)
シールズ部隊がビンラディンの隠れ家に突入した時間「夜中の0時30分」のこと。
同時に、911以後の10年に渡ってビンラディンを追った
暗黒の時代を意味する意図もあるのだそうです。
暗闇を駆け抜けたアメリカの姿を、マヤという一人の女性に重ねたと言っていいでしょうね。

日本公開は2/15~。

★★★★☆


ペイド・バック
2012年03月19日 (月) | 編集 |


ペイド・バック
2011年(アメリカ)
原題:The Debt
監督:ジョン・マッデン
出演:ヘレン・ミレンジェシカ・チャステイン、サム・ワーシントン、マートン・コーカス/トム・ウィルキンソン
【ストーリー】
1965年、東ベルリンに潜むナチ戦犯ヴォーゲルを捕らえるため、モサドのエージョント、ステファン、デイビッド、レイチェルの3人が集結。それから30年、イスラエルで英雄となったレイチェルの業績を記す伝記が娘により出版され、30年間3人の胸の内に封印してきたある秘密が、3人の心を脅かし始める。


先日のナチ残党死亡のニュースを受けて、一番に思い出したのはこの作品でした。
まさかヘレン・ミレンが借りを返したんじゃないよね?なんちゃって


イスラエル映画『HaHov』のリメイクである本作は、
英雄として称えられた元モサドメンバーが
30年前に犯したミスに立ち向かい、ある「借り/debt」を清算するというお話。

ヘレン・ミレンが演じるのは、イスラエルの秘密情報機関モサドの元工作員レイチェル。
モサドについて漠然とした知識しかなく、
これを観たときにもちょっと入り込みにくかったのだけど
ナチス戦犯を探し裁判にもっていくというのも彼らの大きな任務なんですね。
レイチェルが与えられたのも、他のメンバー2人と協力し、
ナチス残党幹部で今は東ベルリンで町医者として暮らすヴォーゲルを捕らえるというもの。
しかしながら、30年前に終えたはずのこのミッションには、
3人しか知らない秘密が隠されていたのです。

 

スピルバーグの『ミュンヘン』に通じるところのある作品
こういうスパイものに共通するのは、工作活動におけるスリルでしょう。
若きレイチェルを演じるのは、『ツリー・オブ・ライフ』のジェシカ・チャステイン
4ヶ月訓練したというアクションも頑張っていて意外なところを見せてくれます。
他のメンバーにサム・ワーシントンマートン・コーカス
リーダー格で非情なマートン、優しさが弱さとなるサム・ワーシントンと
レイチェルとの恋愛模様を絡めているのも見所。
時間軸が交錯し、最初は何のシーンかわからず「?」を残すものもあるのだけど
それらは、ハイライトすべきシーンとして後に繰り返されます。
同じ場面であるはずなのに異なった描写になってるところもミソで
徐々に真実に迫っていくという手法は面白かった。

終盤、ヘレン・ミレンが見せる執念に圧倒されますが 
タイトルのdebtに、単に借りを返すというだけでない、
30年間秘め続けた心の負いの大きさも感じさせる作品でした。

これは昨年9月に劇場鑑賞したのだけど、今のところ日本公開の予定はないですね。
近日公開の『ヘルプ』『テイク・シェルター』でジェシカ・チャステイン
もう少しメジャーになると能性があるかしら。