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【映画】 『とらわれて夏』 ほぼ妄想
2014年05月02日 (金) | 編集 |
 

ジェイソン・ライトマンの新作『とらわれて夏』をDVDで観ました。
とらわれて夏(2013)アメリカ
原題:Labor Day
監督:ジェイソン・ライトマン 出演:ケイト・ウインスレット/ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/トビー・マグワイア/トム・リピンスキー
日本公開:2014/5/1
  夫と別れ、息子のヘンリーと暮らすアデル(ケイト・ウィンスレット)は、抑うつ状態から外出もままならない。
レイバーデイを週末に控えたある日、息子と買出しに出かけたアデルは、怪我をした男に声をかけられ、家に連れて行くように脅される・・。男は刑務所を脱獄し逃亡中の身だった。
 


脱獄犯を匿うことになったシングルマザー一家のお話ですがいやぁ、これさりげに変な映画で面白かった。




何が変かってね、まずジョシュ・ブローリン演じる脱獄犯フランクが妙に優しくて家の修繕から掃除までしてくれて、
おまけに息子に野球を教えてくれたりするんです。

そんなシーンが延々描かれ、しまいは夜のお相手までしてくれるってなわけで
まるで昼下がりの団地妻の妄想を映画にしたがごとくなんですよねw

そう思うと、後手に縛り上げられるシーンではアデルの熱い吐息が聞こえてきそうだし
ピーチパイを作るシーンももはや官能的で笑ったわw

語り部は息子であり、息子の目を通し描かれてる点も面白いところ。
思春期の息子の観察力のすごいこと。 一体どんな映画やねんなんですが、
監督と原作者のインタビューを聴いて納得。

原作者のジョイスさんは3人の子供を持つシングルマザー。
息子たちや自分自身の将来に不安を抱えつつも女性には甘いロマンスが必要だというのも彼女自身に当てはまること
つまり本作は彼女の願望が反映されたものですね。

映画が息子の視点であることには、彼女自身、数年来息子の視線を感じるのだと言っています。
ま、変態映画のように書いてしまったけれどアデルとフランクが互いに壊れた心を抱えた人間で、
それぞれに空いた心の穴を埋めあう様子も丁寧に描かれていて、二人の思いが純粋なのがとてもいい。
息子が母の幸せを願う気持ちにも感動します。

ジェイソン・ライトマンにしてはシニカルさもなく笑いもない、クラッシックな映画に仕上がってますが
ハラハラさせるシーンの描き方も巧みでやはりうまい人だと思います。

とらわれて夏、アデルの恋の物語でした。