映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】オリエント急行殺人事件
2016年11月11日 (金) | 編集 |
 
英国男優50人斬り、ラストはトム・ヒドルストンで締めるつもりでしたが、みなさんから続々とTB届いて気分はすっかりミステリー(笑)。ということで、英国男優総選挙特集をショーン・コネリー斬りで締めつつ、同時にミステリー祭りに突入することにします!!

あ、その前に本映画祭りの「ミステリー」の定義について確認しておきます。
wikiによると1.狭義には探偵映画、推理映画 2.広い意味で、謎がドラマに深くかかわっている映画作品
となっています。そこで本祭りも広い意味で作品を選ぶことにしますので、すでにたくさんTBを頂いた後で恐縮ですがご了承ください。追加、変更はいつでも可です。

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オリエント急行殺人事件 (1974 イギリス
原題:Murder on the Orient Express
監督:シドニー・ルメット
脚本:ポール・デーン
出演:アルバート・フィニー/ローレン・バコール/マーティン・バルサム/イングリッド・バーグマン/ジャクリーン・ビセット/アンソニー・パーキンス/ショーン・コネリーバネッサ・レッドグレーブ

【あらすじ】
1935年、私立探偵ポアロは大陸横断列車オリエント急行に乗り、ロンドンを目指していたが、列車内でアメリカ人の富豪ラチェットが何者かに殺害されるという事件が発生。ポアロは乗客たちから事情を聴き、事件の調査を開始するが、やがて殺されたラチェット氏と5年前にアメリカで起こったある事件とのつながりが見え始め・・


【感想】
祭り一本目はアガサ・クリスティ原作でシドニー・ルメットが74年に監督したオリエント急行殺人事件
名探偵ポワロが主役の推理ものということで、狭義のミステリ映画の代表格ですね。

最初に登場するのが列車の出発点であるイスタンブールの街
最近、youtubeでスタンブール在住の日本の方(多分)の猫動画をよく見てまして、野良犬や野良猫に優しい国イスタンブールに興味を持っているので、映画の中で猫を発見した時には嬉しい気分になりました。

列車に乗り込む前から登場人物の人となりをさりげなく見せる冒頭、
乗務員にお勧めを紹介されながら、いちいち「君が見たのかね」と確認するポアロはヤな奴ですが
事実と噂をきっちり分けて物事を整理するポワロを端的に見せる演出が面白い。
ポマードできれいに撫でつけられた髪に上向きのひげ、大きな体に頭がのめり込んだような奇妙なポアロを演じるA・フィニーになぜか、笑ゥせぇるすまんの喪黒福造を思いだしちゃいました。
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さて、雪で列車が立ち往生する中殺人事件が発生し、12人の乗客が順にポアロに話を聞かれることになります。
何故かみんな ある事件とちょっとしたかかわりがあって、それなりに怪しく思えてくる。


贅沢なまでに名優を配し、バコール、ビセット、レッドグレーブなどが優雅な衣装で美を競う。

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ショーン・コネリーなんか靴墨塗ったインド人姿でも美しいですからね。靴墨じゃないとは思うけどw
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オヤっと思うところが味噌だったりすることはあっても、結局私は犯人を推理できなかった。
遠山の金さんじゃないけれど、ポアロの采配には人としての余裕がある
オープニングロールの音楽、列車内のインテリア、衣装と、独特のエレガンスを放つ映画でした。


地味おばさん風に徹したイングリッド・バーグマンがアカデミー助演女優賞受賞。


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【映画】ロビンとマリアン
2015年11月21日 (土) | 編集 |
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【作品情報】
ロビンとマリアン(1976)イギリス/アメリカ
原題:Robin and Marian
監督:リチャード・レスター  
脚本/ジェームズ・ゴールドマン
出演:ショーン・コネリー /オードリー・ヘプバーン / リチャード・ハリス / ロバート・ショウ / ニコル・ウィリアムソン/ イアン・ホルム  
 
【ストーリー】
十字軍遠征に行っていたロビンとジョンは獅子王の死によりイギリスに帰ってきた。ロビンは修道院の院長となっているマリアンに再会するが・・

【感想】

シニア選手権、今日はショーン・コネリーです。
ロビン・フッドのことをよく知らなかったので、軽くwikiって鑑賞でしたが
恋人マリアンとの再会を描く「あれから18年」のお話として十分に楽しめました。
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マリアンを演じるのはオードリ・ヘップバーン
久々にロビンと再会し、歳とった自分がロビンにどう見られるか不安に駆られるマリアンは、久々にスクリーンに登場したオードリーの心境にそのまま重なるでしょう。
確かに老けたと感じる部分もあるけど、オードリーはやっぱり美しい。
気が強くてお転婆なマリアンをショーン・コネリー演じるロビンが変わらず愛していて
2人の愛の再燃に時間はいらない。
ところがロビンが民衆のためにロバート・ショー演じる代官に闘いを挑むあたりから
2人のロマンスは思わぬ展開を見せます。

18年間かけてようやくロビンのいない修道女としての生き方に平和をみいだしたマリアンは
戦に命をかける恋人に気を揉む暮らしに戻ることを怖れ、ロビンの元を去ろうとする。
それだけでも「意外」なのに、あのラストには正直ぶったまげましたよ。

多分賛否両論あるんじゃないでしょうか。
映画史上最悪と言う人もいれば、最高にロマンチックと讃える人もいるものね。

私はマリアンの気持ちも理解できるし、それが最良だったかもしれないとも思うんだけど
でもやっぱりやってはいけないことなんじゃないかと戸惑ったのも確か。
色んな思いが込み上げてひたすら涙でした。

ショーン・コネリーは実年齢よりとち老けすぎの風貌ではあるものの
あっけらかんとして時に子供みたいに純真で男らしいロビンを演じていて素敵。
時に勇ましく、時に優しく奏でられるジョン・バリーの音楽も流効いてます。

代官役の ロバート・ショウ やリチャード一世役の リチャード・ハリス 等、イギリスの名優たちの演技も素晴らしい。ニコル・ウィリアムソン演じるジョンのロビンとの友情も良くて、最後にロビンが放った弓の落ちた場所を探すジョンの姿を勝手に想像して泣けた。
腐ったリンゴを映しだすエンディングに一つの時代の終わりを感じたな。
【映画】風とライオン
2015年03月04日 (水) | 編集 |
しばらく英国俳優記事を書けてないので、今日はTCM放送のオスカー特集からショーン・コネリー主演の『風とライオン』をチョイス。
1904年のモロッコを舞台に、米領事館夫人と2人の子供を誘拐したリフ族の首長と、人質救出に艦隊を派遣する米大統領ルーズベルトとの紛争を描く歴史アクション大作です。




風とライオン(1975)アメリカ
原題:The Wind and the Lion
allcinemaデータ


 
ショーン・コネリーが演じるのはリフ族の族長ライズリ。
彼はモロッコへの列強進出に抵抗しようとする誇り高きアラブ人なんですね。
冒頭、領事館を襲い領事や使いの者たちを馬上から殺害するリフ族。
ジハードと言う言葉が何度も出てくるところや裏切り者の首を長い刀で叩き切るところなど、近年のイスラム民族の蛮行に通じるようで気持ち的に引くんですが、次第に自分の考え自体が変わってきます。


まず、ライズリを演じるコネリーの魅力ね。
彼は最初のみ手下の目の前で自分を罵倒する領事館夫人(キャンディス・バーゲン)に平手を食らわすものの、基本的に夫人と2人の子供を手厚く扱う。
ある未明、脱出を図った夫人が賊に襲われかけるところを、追ってきたライズリが救出するシーンなんかもう、強い男に守られたい女心がキュンキュンしちゃいます。



子供たちはいつしか勇敢なライズリに父性を覚え、夫人とライズリの間にも仄かな親愛の念が芽生えていく。もはや夫人には手を上げることもできず、手下の前で罵倒されても「困った人だ」というしかないライズリがかわゆい。
キャンディス・バーゲンの美しくも逞しい夫人像も相まって、禁断の恋と友情の一歩手前状態の2人の関係がいいんだなぁ。


そうするうちに、世間の声もあって、アメリカの大統領ルーズベルトが人質救出に動き始めると、映画は一気に戦争活劇へと様相を変えます。
これ実際にあった事件を元にしたお話なんですってね。



監督のジョン・ミリアスは黒澤信奉者とのこと。
黒澤映画はあまり観てないですが、馬を使ったアクションは侍映画を彷彿とさせるものであり
それも納得。
終盤のスペクタクルな戦闘シーンはリアルな迫力に興奮。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も素晴らしい。

先に書いたように、アラブ人に対する私の印象が変わるのは、ライズリがルーズベルトに宛てた最後の手紙で決定的になります。

あなたは風の如く、私はライオンの如し。
あなたは嵐を巻き起こし、砂塵は私の眼を刺し、大地は乾き切っている。
私はライオンの如くおのれの場所に留まるしかないが、あなたは風の如くおのれの場所に留まることを知らない。

中東とアメリカの関係を絶妙に表現していると思いませんか?
昔ながらのやり方で、自分たちの土地を守ってきた彼らに、利を求めてちょっかいを出したのはアメリカはじめ列強各国。そして今に至るわけで・・
ライオンは静かに眠らせておかなくてはいけなかったのかも。

ま、そんな背景は置いておいたとしても、誇りをかけて闘う男の心意気を感じる作品。
男以上に男前だったキャンディス・バーゲンショーン・コネリーのある意味バディ映画でした。


男はやるっきゃないよな。全て無くしちまったけど・・。わはははは
ってのが妙に長閑だったね。






007/ドクター・ノオ
2013年01月06日 (日) | 編集 |


特集や塗りつぶし関係はこちらでやっつけます。
今年の抱負のひとつは『007』シリーズ完全制覇!!
まずはシリーズ一本目のこれいきます。




007/ドクター・ノオ(1962)アメリカ
原題:Dr.No
監督:テレンス・ヤング
出演:ショーン・コネリーウルスラ・アンドレス、ジョゼフ・ワイズマン、ジャック・ロード、 ロイス・マクスウェル、バーナード・リー




スカイフォールが50周年記念作品ってことで、シリーズ一本目の本作は62年の製作。
話の流れは冷戦時代に相応しく、アメリカの宇宙開発を妨害するドクター・ノウを動かしてたのは・・といた展開ですが、はっきり言って内容は二の次かな。




初代ボンド、ショーン・コネリーのダンディなこと。
敵であろうが、袖振り合うも他生の縁とばかりにとりあえずいただく、とことん女好きなボンドのキャラクター、オープニングクレジットもいかしてて、これぞ007と思わせるところが嬉しい。

そりゃね、CGによる補正なんてないわけだからアクションもチャチいしスパイもののトリッキーさもない。ドクター・ノオに至っては、誰がそうなのか途中で確認するくらい存在感がなく怖くもない。
でも研究施設に潜入したとたんSFちっくになるのが楽しいし
放射能汚染とか施設の爆発とか、今観ると絵空事じゃないよなと思える設定もいい。




ソファーで寝てた夫もムックリ起きてきて一緒に観たのだけど
ほら貝を両手に登場したボンドガール(ウルスラ・アンドレス)に大うけw
「マイアミに持っていけば50ドルになるのよ」と貝を離そうとしないハニーに
「素朴~」と大喜びしてました(笑)
当時のは1ドル360円って相場が決まってたから50ドルって言ったら18000円?!
そりゃ高すぎるやろと思うけどその昔日本の円とドルではそのくらい価値が違ったんですよねぇ。時代は変わるものです。
研究施設でズボン付きのチャイナ服に着替え時にはダサいよと思ったけど
終盤はしっかりズボンを脱いで上衣だけとなったときには、流石にわかってると思いました~。って、私は男か(笑)
ちなみに先日記事にした「ベスト&ワースト ジェームズ・ボンドムービー・ランキング」でボンドガールは10点満点。作品も6位と健闘してました。