映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】『サボタージュ』観客を惑わすキャスティングがミソ
2014年11月05日 (水) | 編集 |



サボタージュ(2014)アメリカ
原題:Sabotage
監督:デヴィッド・エアー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ サム・ワーシントン/ オリヴィア・ウィリアムズ/ テレンス・ハワード/  ミレイユ・イーノス / ジョー・マンガニエロ  
 日本公開:2014/11/7
悪の巣窟に命がけで挑む警官コンビの奮闘をスリリングに描いた 『エンド・オブ・ウォッチ』に続き
今回デヴィッド・エアー監督が描くのはエリート特殊部隊の麻薬カルテルとの闘いです。

主演はアーノルド・シュワルツェネッガー
冒頭、シュワちゃん率いる麻薬取締局(DEA)のエリート捜査チームは麻薬組織の隠れ家に潜入し、見事な連係プレーで売人を撃破。そこで見つけた大金のうち1000万ドルあまりを押収します。
残りは焼き尽くしたところを見ると押収ではなくネコババかな。
ところがそのお金が忽然と消え、メンバーは盗人容疑で捜査されることになるわけですが、さらには一人一人と無残に殺され始めることに。
お金はどこに?メンバー殺害の犯人の目的は?・・という話。




まず、還暦過ぎのシュワちゃんが特殊部隊の現場を指揮するということに大きなムリを感じたんですが
リアリティを身上とするエアー監督が、それでもシュワちゃんを起用した狙いはなんだったんだろうと考えながら観てました。
おそらくは、シュワちゃんのヒーロー的イメージを逆手にとったんだろうな。
シュワちゃん演じるジョンは、メンバーに父と慕われる伝説の麻薬捜査官。
そこまでは本来のシュワちゃんのイメージどおりです。
ところがジョンのある暗い過去から観客は彼の中に影を感じざるを得ない。
でもシュワちゃんが猟奇殺人?それはないだろと思うわけで
ミステリーに先入観を持ち込むことで観客は見事に翻弄される。
作り手の狙いは成功と言えるでしょう。
そういうことかぁという驚きがあって面白かったんですが
ただね、お金をどうやって隠したのかとか細かいところが完全に投げっぱなしのため、ミステリー的にはクソ映画だと思う(笑)あくまで動機との繋がりに重きを置き、アクションのリアリティを追及した一本ですね。
『フューリー』が史上最大にダークな戦争映画だとすれば、今回は史上最大にダークな特殊部隊映画。
最高にグロいのでご注意ください。

チームメンバーにサム・ワーシントンテレンス・ハワードミレイユ・イーノス
捜査を担当する市警にオリヴィア・ウィリアムズなど、今回は女性も活躍します。
黒人刑事とのコンビがユーモラスで楽しかった。

ちなみに、これ別エンディングがあるようで・・
もしかしたらDVDに収録されてたのかな。確認もせずに返却しちゃいましたわ。残念。




おひげみつ編みのサム・ワーシントンとつる姫カットのシュワちゃんw



ビルの21階から涼もう!『崖っぷちの男』
2012年08月05日 (日) | 編集 |
暑さを吹き飛ばせ!涼しくなる映画特集、第2弾は
偽装自殺を企てた男の命懸けの戦いを描く『崖っぷちの男』
高いビルからのスリリングな映像で涼みましょ。





崖っぷちの男
2012年(アメリカ)
原題:
Man on a Ledge
監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントンエリザベス・バンクスジェイミー・ベルアンソニー・マッキー


 
ビルから自殺を図ろうとする男サム・ワーシントン
眼下に野次馬たちが集まり、テレビが中継を始める。
しかし男はすぐには飛び降りず、交渉役に女性刑事を指名。
休暇をとっていたリディア(エリザベス・バンクス)が呼びだされた。

映画はリディアとの交渉を通じ、この男の正体を徐々に明かし
同時に向かいのビルで着々と実行される作業をサスペンスフルに見せる作り。
これがあることを証明するための、男の命がけの挑戦であることがわかってきます。

まずは、ビルの外に立つワーシントンの姿に「え?それマジ?」でしょ。
実際にはワーシントンには安全ベルトが装着されており
アップのシーンはステージに組まれたセットでの演技とのこと。
それでも、ビルから通りを見下ろす映像も、引きの映像も本物で
トム・クルーズは別としてw誰にでもできる役じゃない。

ただね、ビルに主人公を張り付かせるという世紀の取り組みでありながら、
その緊張が思いのほか伝わらない。
アクションスター、ワーシントンに不死身を感じるからか
はたまた演技がしょぼいのか(汗)
ビルにいる本人が怖そうにしてないのに、観客は怖がれないよね。

加えて、色々に無理があるとこころが気になります。
今時ホテルにクレジットカードの提示なしに泊まれるとは思えないし
第一男のシチュエーションで、ノーマークでホテルに入れるとも思えない。
そもそも葬儀の場で、武装した警官2人から逃れる場面も甘すぎる、などなど。

でもそんな「無理」に目をつぶれば、
結構細かいところで作りこんでいることにも感心するんですよ。

見終えて思うのは、悪と善は表裏一体であるということ。
飛び降り自殺者の心配をしながらも、ショー的に楽しむ通行人、
ビルにヘリコプターで接近し、男を吹き飛ばさんばかりのアホテレビ局。
登場人物の本性も明かされる中、根本の善に少しだけホッとさせてくれるのは気持ちよかった。
最近大活躍のまっちゃんこと、アンソニー・マッキーは適役でした。

飛ぶぞ飛ぶぞと煽りながら、結局空振りに終わらせたら
通りの野次馬だけでなく、観客も納得しないはずですが
そこはキッチリ方をつけてくれたのは天晴れ。
サム・ワーシントンの面目躍如。
ま、それにもキョトンとしてしまいましたが(笑)
ツッコミどころも含め楽しめたのでよしです。


★★★☆