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【映画】『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』ジェイク・ギレンホールが壊しまくる
2016年04月18日 (月) | 編集 |
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2016)
アメリカ
原題:Demolition
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
脚本:ブライアン・サイプ
出演:ジェイク・ギレンホールクリス・クーパー/ ナオミ・ワッツ/ ヘザー・リンド /ジューダ・ルイス
日本公開:2017/2/18

 【あらすじ
投資銀行で働くエリートのデイヴィスは突然の事故で妻を亡くす・・

【感想
ジェイク・ギレンホール主演の『デモリション』を観てきました。
妻を亡くした主人公の再生を描くドラマです。

スタローン主演の『デモリションマン』(93)でdemolitionってなんだと思った記憶があるのに、意味調べないままだったな。今回辞書を引くと「解体」とありました。なるほど、ジェイク壊しまくりでした。

突然の事故で妻を亡くしたデイヴィスは妻の死を知った直後、病院の自販機でm&mのチョコを買おうとしますが、自販機の中で引っかかって出てこない。

「カギで開けて取り出して」と病院の受付に申し出ても「自販機は自販機会社の管理だから」と。
たかがm&m 他の物を選ぶなりして買いなおせばいいじゃないかと思うのだけど
納得いかないデイヴィスは管理会社にクレームの手紙を書きます。
自分がどんな状況でそのチョコレートを食べなければならなかったか から始まって
妻との出会いや自分のことまで長々と。しかも葬式の直前に!(笑)

観る前は愛する妻を亡くした男が妻の死を受け入れられず壊れていく話と思ったのだけど
それだけじゃなかった。

さして努力もせずにサクセス街道を突き進んできたデイヴスは、いつの間にか感情を失くしている。
そして自分の人生の設計図になかった妻の死が彼をさらに困惑させているのです。
妻の死さえ悲しむことができないデイヴィスが悲しすぎる。
自販機管理会社へのクレームという形で、デイヴィスのおかれた状況やメンヘラな部分まで紹介してしまう手法が鮮やか。
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そんなデイヴィスが向かうのがタイトルの「デモリション」すなわち「破壊」
壊して壊して壊しまくる。
人間壊れかけたら、いっそのこととことん壊して一から立て直すのが正解かもしれないね。
色のない空虚な空間である「家」はデイヴィス自身を表すメタファーでしょう。

そして自販機のクレーム処理係でデイヴィスの件を担当したシングルマザーのカレン(ナオミ・ワッツ)とその息子との出会いが癒しになり、徐々に感情を取り戻すのです。
ナオミ・ワッツがナチュラルでいいのだわ。家もデイヴィスの家と随分違って生活感があって色調も温かいんです。

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会社の上司で義理の父でもあるフィルを演じるのはクリス・クーパー
クリスは『遠い空の向こうに』でもジェイクの父親を演じてましたが、今回も壊れた義理の息子に呆れ、娘を悲しませたデイヴィスに怒りながらも、デイヴィスを放っておけないツンデレ具合が素敵。
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そしてなんと言ってもジェイクが完璧なのです。
糸が切れてイッてる演技はジェイクの得意とするところだけど、本作では壊すジェイクから踊るジェイクまで楽しめます。
だんだんに血が通ってくるとともに、妻への愛情をよみがえらせるジェイクがいとしくてたまらなかった。

監督は『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ
演技者の魅力を引き出すことに長けた監督なのかな。
音楽の使い方もよくて高揚感のある作りでじわじわ感動させてくれました。
笑えるところも多くこれ最高。
日本公開は来年?








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遠い空の向こうに
2013年03月13日 (水) | 編集 |

遠い空の向こうに (1999)

【原題】October Sky
【監督】ジョー・ジョンストン
【出演】ジェイク・ギレンホール / クリス・クーパー / ローラ・ダーン / クリス・オーウェン / ウィリアム・リー・スコット / チャド・リンドバーグ / ナタリー・キャナディ
 

寂れた炭鉱の町
小さな光となって夜空をかけるスプートニクを見上げ、ホーマー少年はロケット作りの夢を抱く。

後にNASAのロケット・エンジニアになったホーマー・ヒッカムの自伝を基に
友人とともにロケット作りに励み夢を実現させる若者の成長を描く青春ドラマです。

ホーマーを演じるのはジェイク・ギレンホール
友人と協力し、試行錯誤する様子が楽しくて、もの作り好きの心をくすぐられます。
しかし小さな炭鉱の町で炭鉱夫として責任を担う父にロケット作りを反対され道は険しい。
一度は火災の犯人として逮捕の憂き目に遭ったりもしますが
容疑を晴らすためホーマーがしたことは独自で数学を学び容疑を晴らすのです。
数学は必要から生まれる学問なのだとあらためて感心しますね。

頑固な父親を演じるクリス・クーパーもいい。
親を超えて成長する息子は眩しすぎて、父親は自分が小さな人間に思えてしまうのかもですね。
父として男として葛藤しながらも、本心では息子の成長を願っている。
ホーマーにしても、父に認めてもらうことは、挑戦し続けることの原動力にもなったはずで
結局は互いを信頼しあう父子に感動するのです。




恩師(ローラ・ダーン)によって道が開かれ、力を貸してくれる大人がいて、
家族の支えと、夢を分かち合う友がいて、初めて夢は現実となる。
小さな手作りロケットが空高く舞い上がる瞬間の感動は半端なかった。

傾きかけた炭鉱産業の町に生まれ、将来を葛藤しつつ、
夢を追いかけ続けたホーマーの成長にも胸が熱くなる珠玉の一本です。