映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
スパイク・リー版『オールド・ボーイ』
2014年05月06日 (火) | 編集 |








 
今週は久々にリメイク作品特集。
比較的新しいものをいくつかいっときます。
まずはハリウッド版『オールド・ボーイ』から。
オールド・ボーイ(2013)アメリカ
監督:スパイク・リー
出演:ジョシュ・ブローリン/エリザベス・オルセン/シャールト・コプリー/サミュエル・L・ジャクソン
日本公開:2014/6/28
■感想
酒に酔ったある夜、突然拉致され、テレビだけが置かれた部屋に閉じ込められたジョー・ドーセット。気づけば妻殺しの汚名をきせられ、理由もわからぬまま20年に及ぶ監禁生活を強いられる・・。
韓国の鬼才パク・チャヌクによる名作『オールド・ボーイ』を スパイク・リーがリメイクした一本。
・・ですが、監督は「リメイクと呼んでくれるな」とのこと。
リー監督によると「reinterpratation」。直訳すれば再解釈。
ま、新説って感じでしょうかね。
オリジナルを再見してないので、細かいところ忘れてて
どこが新解釈か比較説明できないんですが(オイ、オイ)
 
確かにところどころ設定は違ってますね。
監禁年月もオリジナルは15年でしたが今回は20年。
オリジナルは2003年製作だったので、それから10年経ってるんですよね。
劇中もスマホが大活躍だったりで、ブローリンのますますの浦島太郎振りも楽しめます。
あと、主人公のもとのキャラが、随分といい加減なやつだったけど
オリジナルもそうだっけ?

仕事中にも酒を飲み、大事な取引相手をナンパするようなめだめアル中男。
それは妻に離婚され、3歳になる愛娘と引き離されていることにもよるのでしょう。
娘への愛情を強調するのと、変わっていく様子のギャップを見せるのに効果的だったと思います。

一体誰が何のためにこんなことを?で引っ張る前半はとにかく面白いですよね。
ただし後半、特に監禁した謎の男が現れてからトーン・ダウンです。
内容を知ってるからというのもあるし、オリジナルに比べ、犯人の異様さが足りないのもあるかな。途中悪の巣窟でブローリンが大暴れするアクションシーンは良かった。
グロいんだけど、ゲームを見てるような面白さがあって、思わず手をたたきたくなるほどでしたサミュエル・L・ジャクソン が出て例の台詞を言ってくれたのも嬉しかったしねw
ただ残念なのは結び方ですなぁ。
正直、最後のブローリンの状況がわかりづらいし、その表情の意味するところも読めなかった(汗)
ダメジャン。私の読解力の問題?

競演にちょっと大人びたエリザベス・オルセン
今回はその巨乳を惜しげもなくさらしてくれます。
おっと、またおっさんになってしまったw
ってか、どう見てもリメイク!!




長回しで恐怖を畳み掛ける『サイレント・ハウス』
2012年08月27日 (月) | 編集 |
夏が終わるまでに私もホラーを少しいっときましょ。
今日はエリザベス・オルセン主演、『オープン・ウォーター』の
クリス・ケンティス&ローラ・ラウ夫妻がメガホンを取った
サイコホラー『サイレント・ハウス』です。





サイレント・ハウス
2012年(アメリカ)
原題:Silent House

監督:クリス・ケンティスローラ・ラウ
出演:エリザベス・オルセン、Adam Trese、 Eric Sheffer Stevens


サラは父親とともに、湖畔の別荘にやってきた。
別荘を売り出すために片づけをするのが目的だが、サラは気乗りがせず作業が進まない。
そんなとき、家の中で不審な物音を聞くサラ。
恐怖に怯えながらその正体に近づこうとした矢先、父は何者かに襲われ倒れた・・




予告が怖すぎたため、劇場をスルーしてDVDでの鑑賞と相成りました。
SHOT/ショット』というウルグアイ発スリラーのリメイクという本作は
オリジナルの86分ワンカットというノンストップスリラーを踏襲した長回しが話題です。
実際には3~4カットを繋ぎ合わせているらしいですが、見ているほうは
サラが感じる恐怖を、タイムリーに体験できるという作り。

まず暗闇で、部屋の中もランプに照らされた一部しか見えないところが怖いんですね。
その見えないところに何かがいるでしょ、、とか
イヤ~ん、今一瞬何かが見えたよ、とか。



あるいは、サラのすぐそばのカメラが捕らえてない所に
何かが潜んでいそうでとにかく怖い。
マーサ・マーシー・メイ・マリーン(原題)』で主演し、
新ホラーの女王としてハリウッドで最も注目されるエリザベス・オルセンの
恐怖に怯える様子はそれだけで、ホラーを際立たせて上手いし
清楚なお顔に不釣合いなプチ巨乳なお体にも目が離せないんですがw
ただね、88分というのはお化け屋敷的恐怖を観せるには、ちと長いんですね~。
その恐怖にも次第に麻痺してくる、私はね。
いい加減次に進もうよという気になってきましたもん。
そして、ようやく明かされた謎も
今となってはありきたりな気がして、個人的には肩透かし。

あとで『オープン・ウォーター』の監督コンビの作品と知って、なるほどと納得したのだけどね。

オリジナルはめっさ怖いらしいからそっち観てみようかな。
ってか、オルセン嬢がなかなか日本上陸を果たせないのは何故なんだ。

★★★







マーサ、あるいはマーシー・メイ
2012年02月26日 (日) | 編集 |





映画ファンなら、ポランスキー監督の妊娠8ヶ月の妻シャロン・テートが、
チャールズ・マンソン率いるカルト集団に惨殺された事件をご存知でしょう。
カルト集団の恐ろしさは、日本人ならオウムの一連の事件からも知っています。

本作は、監督の友人があるカルト集団から脱走したという実話を元に
カルト集団の実態と、信者の心に巣くった心の闇をサスペンスタッチで描く作品です。
サンダンス映画祭で監督のショーン・ダーキンが監督賞を受賞
インディペンデント・スピリット賞で主演のエリザベス・オルセンが主演女優賞にノミネート
カルト集団のリーダーを演じたジョン・ホークスが助演男優賞にノミネートされています。

Martha Marcy May Marlene (原題)(2011)アメリカ
監督:ショーン・ダーキン
出演:エリザベス・オルセン/サラ・ポールソン/ヒュー・ダンシー/ジョン・ホークス

冒頭、男は薪を割り、小さな子供が庭で遊び、赤ん坊を抱いた女性らが庭先で団欒する牧歌的な風景。
画面変わって、男6人ほどがダイニングで食事をするシーン。
その間、隣室で待つ10人ほどの女性たちの表情は異様で
家族とも思えないこの集団は、いったいなんなんだろうと違和感。
 翌日、一人の女性が早朝の寝床から抜け出し、すばやく身支度を整える
彼女の名はマーサ(エリザベス・オルセン)。
誰にも気づかれないように慎重にさりげなく
しかしその足取りは次第に速度を増し、マーサは森へとひた走る・・。
 
マーサはその後、追ってきた男に見つかるものの、隙をついて2年間音信不通だった姉に連絡。
秘密を抱えたまま、夫婦の賃貸別荘で同居を始めます。

映画はそんなマーサの別荘での日常と、彼女の暮らしたカルト集団での暮らしぶりを
時間軸を交錯させながら描いていくという作り。
牧歌的と思われた集団生活が、やがて異常性を帯び
ザワザワと心に広がる違和感が、決定的な嫌悪感へと変わっていく
この感覚はハネケ作品のそれに似ていました。

長いタイトルの意味はマーサは主人公の名前、
マーシー・メイは集団のリーダー(ジョン・ホークス)がマーサにつけた呼び名
最後のマーリーンは、集団の女性全員が、電話などの対応をするときに使う名前。




カルト入団初日の爽やかな表情から、どこかが決定的に破綻してしまった表情まで
マーサを演じたエリザベス・オルセンの演技は、新人とは思えない上手さがありました。
ちなみに彼女はドラマ『フルハウス』の子役ミッシェルで有名な、双子のオルセン姉妹の実の妹。

 カルト集団の実態、次第に価値観が置き換わってしまうことにゾッとする作品ですが
多くを語らずに、マーサに巣くった不安と恐怖を見せきるラストシーンなど、スリラーとしても秀逸です。

【追記】
2013年2月の公開が決まったようです