映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
『天使とデート』のエマニュエル・ベアールがまさに天使!
2014年03月14日 (金) | 編集 |



たまには懐かしのロマコメでも。
エマニュエル・ベアール繋がりで、今日はベアールが天使を演じるファンタジー・ロマコメ『天使とデート』。
天使とデート (1987)アメリカ
原題:Date with an Angel
監督:トム・マクローリン
出演:マイケル・E・ナイト / フィービー・ケイツ/ エマニュエル・ベアール/ デヴィッド・デュークス/ フィル・ブロック/ アルバート・マックリン/ ビビ・ベッシュ
  婚約パーティの日、悪友との乱痴気騒ぎのあと眠りに落ちたジムが物音に目覚めると
なんとプールには翼の折れた天使が・・



ロマコメ全盛期の80年代は、人魚や宇宙人といった異種間の恋を描くものも人気でしたね。
本作で天使を演じるエマニュエル・ベアールは、脳腫瘍に冒された青年ジムをお迎えにやってきたわけですが、なんとそのジムに恋してしまうんですよね。
またえらい設定ですなぁ。





もうね、エマニュエル・ベアールが超絶に可愛らしく、まさに天使!!
ジム役のマイケル・E・ナイトは全然知らない人だし、
周りではベアール天使をめぐって男たちがドタバタしてますけど、そんなものはどうでもいい。
美しいベアールの天使っぷりをひたすら楽しむ映画です。

 笑えるのはベアール天使に台詞がなく、キーだかクェーだかの天使語?(笑)を発するのみなことねw
てっきりフランス人のベアールが英語を話せないことへの対処かと思ったら
最後にはちゃんと英語話してましたね。さすが国際女優。失礼しました。
あと、フレンチ・フライがお気に入りという設定も、フランス人だからかな(笑)




 天使に見つめられるだけで男たちはデレデレ~。動物たちまでメロメロ~。
そんなベアールの引き立て役になっちゃったのが、ジムの婚約者を演じるフィービー・ケイツね。
親の化粧品会社のキャンペーンガールの地位まで天使に奪われそうになって
嫉妬から、泣くわ、わめくわの大騒ぎに終始してました。



こういうラブコメって、悪役との確執を解決するエピソードがあって
最後は丸くいい感じに終わるのが普通だけど、本作はそんな王道も無視w
人気のフィービーにこの扱いかい!ってなもんだけど
それもやむなしと思えるほどに、ベアールが可愛いからいいか(笑)

 私も天国に行くときには超絶イケメンの天使君にお迎えお願いしたいわ。




アンドレ・テシネ『かげろう』
2014年03月13日 (木) | 編集 |



ホワイトデー特集用に観たのだけど、ロマンスにジャンル分けするのは難しいかなぁという一本。
アンドレ・テシネ監督で、第二次世界大戦中のフランス、パリを舞台にしたドラマです。
かげろう(2003)フランス
原題:Les Egares
監督:アンドレ・テシネ
出演:エマニュエル/ギャスパー・ウリエル/グレゴワール・ルプラス・ラング/クレメンス・メイヤー
 
冒頭、避難者の流れに乗って車を移動中、ドイツからの空爆に遭うオディールと2人の子供たち。
低飛行から、人の波に向け爆撃してくるシーンは、『禁じられた遊び』でも描かれていましたが、すぐ隣で人が吹っ飛ぶ中さまはリアルで本当に恐ろしい。
なんとか生き延びた一家はイヴァンという青年に導かれ森の奥へと移動します。
やがて人の住まない屋敷にたどり着き、ひと時穏やかな時間を過ごす4人でしたが・・



アンドレ・テシネ監督はドヌーヴ主演の『夜を殺した女』しか観てないんですが
アイテムに深い意味を持たせるのがお得意な監督とお見受けします。
本作では、冒頭の空爆でエマニュエル・ベアール演じるヒロインが恐怖のためお漏らししてしまうところもポイント。
7歳の娘に「ママのスカートどうして濡れてるの?」と訊かれ、素直に失禁を告白するオディール。
イヴァン(ギャスパー・ウリエル)がもしはじめにオディールのこの弱さを目にしていなければ、アウトローで一匹狼な彼が気丈なオディールに魅かれることはなかったのではないかと思うのです。
オディールが気丈に振舞うのは、戦争で夫を亡くし、子供を守る義務を痛感してるから。
教師でもあるオディールは、サバイバル能力に長け食料を調達してくるイヴァンを重宝しながらも、道に横たわる死体から金品を盗むイヴァンを軽蔑する。やがて子供たちがイヴァンを慕い始めると、その念は嫌悪から嫉妬、親の立場を奪われる危機感へと変わっていきます。
「お漏らし」から、人間関係の機微を描ききるテシネ監督はさすが。


また、オディールも、イヴァンが読み書きができないことを知ると態度を軟化させる。
人間って不思議だけど、相手の弱みを知ることで身近に感じられることもある。
やがて2人は身体を重ねることになるんですねぇ。
戦争未亡人のベアールの熟れたお尻の美しいこと。
17歳だというのに、イヴァンがベアールの知らないテクニックで彼女を悦ばせるというのもテシネ監督らしい。

しかし、ひと時の快楽は長く続かない。
戦争の終わりとともに、2人は引き裂かれるのです。
森を離れるとき、壊れたワイパーにより、森の景色は雲り歪んで見えた。
このあたりも意味深です。

イヴァンは孤独な青年でした。
それゆえ、オディールを愛し、一家を支えた時間は、彼にとって至極の時間だったのでしょう。
そのことを痛感することになるラストが切なすぎる。

ある誤解から、イヴァンを信じることが出来なかったオディールは
一生そのことを悔いて生きるのではないかな。

それもこれも、戦争のもたらした悲劇ですね。
本作はひとりの女性のメモワールがもとになってるのだそうです。