映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ヒトラーコード39
2016年10月23日 (日) | 編集 |
英国男優総選挙、ちょろちょろと聞こえてくる中からのカウントダウン
今日は9位入賞のエディ・レッドメイン君目当てで観た『ヒトラーコード39』
クリストファー・リー様とデヴィッド・テナントもいたので、今日は3人斬りです。


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ヒトラーコード39(2009
イギリス
原題:Glorious39 
監督/脚本:スティーヴン・ポリアコフ
出演:ロモーラ・ガライビル・ナイジュノー・テンプル/クリストファー・リー/エディ・レッドメイン

【あらすじ】
1939年、イギリス。下院議員の義父(ビル・ナイ)に育てられたアン(ロモーラ・ガライ)は広大な敷地内で立ち入り禁止とされている物置で2枚のレコードを発見する。音楽レコードにカムフラージュされたその二枚には、ナチスとの和平協定に反対する人間の暗殺を企てる男たちの密談が録音されていた。


【感想】
冒頭、一人の少年がアパートに二人の老人を訪ねます。
「家族の歴史について聞きたいことがあるので教えて欲しい」
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少年は老人二人の親戚にあたり、老人の一人ウォルター(クリストファー・リー)は、「知らないほうがいいこともある」と言いながらも、少年に語り始めます。

舞台かわって第二次世界大戦開戦前夜のイギリス。
イギリスはドイツがポーランドを侵攻したことを契機にドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まってしまいますが、当時はドイツを倒そうとする戦争支持派と、戦争は避けようとする派とに分かれていたんですね。
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主人公アンにロモーラ・ガライ
下院議員の養父アレクサンダー(ビル・ナイ)の愛情を受け美しく成長した女優のアンは、義理の弟ラルフ(エディ・レッドメイン)と妹(ジュノー・テンプル)とも仲良く何不自由のない暮らしをしている。
ところが偶然立ち入った倉庫から、あるレコードを持ちだしたことをきっかけに、アンの周りで人が殺され始めるのです。


邦題からナチスドイツの陰謀を描く作品と思ったらちょっと違った。
イギリス人がナチスとの戦争をどう考え、準備したかという話であり、映画はそれに巻き込まれた人々の姿をスリリングに描いています。

アンの周りで起きる乳児失踪事件や殺人、そして次第にアンに危険が迫るさまが非常に不気味。





以下少しネタバレになるので未見の方はご注意ください




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【映画】内なる乙女が覚醒!『リリーのすべて』
2016年01月27日 (水) | 編集 |
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リリーのすべて(2015
)イギリス /ドイツ/アメリカ

原題:The Danish Girl
監督:トム・フーパー
原作:デヴィッド・バーショフ
脚本:ルシンダ・コクソン 
出演:エディ・レッドメイン /  アリシア・ヴィカンダー/ ベン・ウィショー/ アンバー・ハード  / マティアス・スーナールツ
日本公開:2016/3/18


【あらすじ

内なる乙女が覚醒した!


【感想
『英国王のスピーチ』のトム・フーパーがメガホンを取り、エディ・レッドメインが世界ではじめて性別適合手術を受けたリリー・エルベを演じた伝記ドラマです。

デンマークに暮らすアイナー・ベルナー(レッドメイン)は、ある日妻(アリシア・ヴィカンダー)に絵のモデルを頼まれます。
ストッキングを履き、柔らかいドレスに触れた瞬間、アイナーの中で何かがはじけ
頬を染め、ぎゅっとドレスを抱き寄せてしまう。

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部屋に入ってきた友人(アンバー・ハード )がそんなアイナーを
「あなたのことを今からリリーと呼ぶわ」と茶化すんですが
それからというもの、アイナーの中でリリーの存在が日増しに大きくなっていくのです。

アイナー/リリーを演じるのは昨年『博士と彼女のセオリー』でホーキング博士を演じ
見事オスカーをゲットしたエディ・レッドメイン
本作でも主演男優賞にノミネートされています。

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今回は性適合障害のある青年を演じ女装を披露してるわけで、彼のチャレンジがまずは見もの。
もとより色白で優しげ、線が細いエディ君なので女装もそれなりに似合う。
女性が目覚める瞬間の戸惑いや葛藤はよく演じているし、だんだん綺麗になっていく感じはいい。
ただ、乙女を演じてるというか・・、内から湧き上がる女らしさはないのね。

だから本人の願望とは裏腹に、正直少し気持ち悪いところもあって、
世間の認識もないことからモンスター的な悲哀を生んでもいます。
このタイミングで出すのはどうかと思うけど、こちら本物のリリーさん。

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この映画で驚くのは、むしろ妻の献身ですね。
乙女になっていく夫に困惑しながらも、彼の渇望を理解しサポートしていくなんて私には到底出来ない。
思うにこの夫婦はそもそも妻がリードしていくタイプの逆転夫婦でもあった気がしますね。
妻の性的な傾向などは分かりませんけど
妻の愛は次第に家族や同胞へのそれに変わっていたように思います。

それにしてもアリシアちゃんはほんと可愛いわ。
そりゃ、エディ君がアリシアちゃんのキャミを身に付けたい気持ちもわかるってくらい。
何を着ても似合うし、何も着てなくても可愛い(笑)

確かな演技で妻の愛と献身、そして葛藤を表現して、こちらもオスカーノミネート。

共演者は他に マティアス・スーナールツベン・ウィショー
ウィショー君が本領発揮の役で登場したのにはひとりニマニマしちゃいましたわ。

でね、初めて女装して公の場に現れたリリーがウィショー君に見初められときめくんですが
リリーは女性として好意を持たれてると思ったらそうじゃなく傷つく・・ってあたり
個人的に分類的なところよく分かってないよなぁなどと思う。深いっすなぁ。

映像は美しく、複雑な心理で織り成される悲しい物語は嫌いじゃなかったし、役者陣も頑張っていたと思う。
だけど会場では時々失笑が起きたりするのは、なんとなく仕方ない気もしました。
マイノリティを受け入れるのが難しいのは、ある意味人の真理だから。
あと、どうしても自分の思いを貫き通すリリーが身勝手に見えてしまうんですね。
正直で誠実だから・・と思える描写がもう少しあると、より理解されやすかったんじゃないかな。


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【映画】『博士と彼女のセオリー』
2014年12月17日 (水) | 編集 |


博士と彼女のセオリー (2014)イギリス
原題:The Theory of Everything
監督: ジェームズ・マーシュ
出演:エディ・レッドメイン/フェリシティ・ジョーンズ/チャーリー・コックス/エミリー・ワトソン
日本公開: 2015/3
 物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い恋に落ちる。しかし、直後にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。余命2年の宣告を受けてしまう。



特異点定理などで知られる天才科学者スティーヴン・ホーキング博士が車椅子に乗り、コンピューターによる言語で会話する方だというのは知ってましたが、ALSを学生時代に発症されていることや、家族のことなど何も知りませんでした。
本作はジェーンとの出会いの頃から始まる博士の半生を描くドラマです。

ホーキング博士はALSと闘いながら現代宇宙論に多大な影響を与える研究をしてこられた方ということですが、映画の中では理論を生むきっかけのようなものや、世界に認められる過程は描かれるものの、博士の研究への情熱などはあまり描かれないため、それを期待すると少し残念ということになるのかも。本作はどちらかと言うとタイトルにあるように彼女(ジェーン)との関係にフォーカスした作品になっていまして、個人的にはかなりツボ。今年一番のお気に入りになりました。




ただね、安易なラブストーリーではありませんで、日本の映画サイトで紹介されているように「妻ジェーンとの純愛」や「博士を支え続けた妻」を期待するとそれもちょっと違う。
事実なので言ってもいいかと思いますが、ジェーンとは離婚してますからね。

勿論二人が愛し合い、博士を一番理解するジェーンがいて博士の今があるのは確か。
それでも離婚に至ることになる二人の葛藤に大きく心を動かされました。
映画を観る前に映画サイトの紹介で試写をご覧になったホーキング博士が涙を流したとのエピソードを聞いていたので、一層博士の気持ちに共感したんですよね。
開放することも愛なんだと。



前哨戦の多くで主演男優賞にノミネートされているエディ・レッドメインの演技のすばらしいこと。
私もALSを罹患された方を何人か見てきてますが、の表情で筋力の低下を表現したり、発声しかりレッドメインは症状を緻密に観察し演じているのが良くわかります。障害が進行していく過程の各ステージの症状を緻密に演じているっことにも感心。さらに凄いのはその限られた動きや変顔(失礼!)の中で抑えた感情やユーモアをきちんと表現していること。これは簡単ではないでしょ。しかも確実に心を打ってくるのだから、もう脱帽するしかない。ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズもしっかりした演技でいくつかの映画賞でノミネートを果たしてますね。
監督は『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞をゲットしたジェームズ・マーシュ

ヨハン・ヨハンソンによる美しい音楽、花火のシーンなどの映像の美しさもあいまって
心に残る作品になりました。
サントラもいいですよ。


偶然にもレッドメイン結婚のニュースが入ってきましたね。
今日の1曲は作曲賞にもノミネートされている主題歌にしようかと思ったんですが
結婚式で使われたというこちらにしました。
ご結婚おめでとうございます!!

『Winter Wonderland』








レ・ミゼラブル
2013年01月22日 (火) | 編集 |
 

 
レ・ミゼラブル(2012)イギリス
原題:Les Miserables
監督:トム・フーパー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイアマンダ・セイフライド、アーロン・トベイト、サマンサ・バークス、ヘレナ・ボナム・カーター、サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン
 

 
トム・フーパー監督版観ました。そもそもミュージカル苦手なのでちょっと心配しながらの鑑賞。
案の上「私の名前はジャベ~~ル♪」に笑いそうになったし
やっぱり最初から歌うんだ・・っていう戸惑いがあったのだけど
意外に早いうちに慣れて気にならなくなりました(笑)

勿論ミュージカルのよさもあります。
自分の気持ちを丁寧に説明してくれるので感情が伝わりやすいし
何よりいくつもの歌声が重なったときの感動は半端ない。
 
物語はナポレオン没後の1815年からのフランスを舞台にしていて一般民衆はとてつもなく貧しい。
さらには若者は命を楯に、自由を求め暴動する。
そんな動乱の世にあって、銀の燭台に代表される心の美しさを描くエピソードが素晴らしいです。

宗教は様々な諍いも引き起こしてしまうけれど、宗教によって救われる魂もある。
司教によって救われ、正しい心を持ち続けようとするジャン・ヴァルジャンには何度も泣かされましたね。

ジャベールに執拗に追われ、希望を見失いかけていたヴァルジャンの一筋の光となったのがコゼット。
そのコゼットを自分の手から離すことの彼の哀しみを思うと切なくて今思い出しても涙が出ます。
 
ただ、映画の終盤、ヴァルジャンが衰弱するまでがやや端折りすぎたか一緒に観た友人からは、
何故彼が死んだのかが解らなかったと言われたし映画サイトでも同様の疑問を投げかけるスレッドが立ってますね。

確かにちょっと解りにくかったですが
最後に司教やファンティーヌまで登場したら、もうね、たまりませんって。

精一杯生きたよね。どうぞ安らかに・・そう思った途端に涙腺決壊。
ボロ泣きのファンファーレでした。
 
キャストは良かったですね。
特にやっぱりアン・ハサウェイ
何年か前、彼女が主演女優賞にノミネートされたときのオスカー授賞式で
シャーリー・マクレーンが「あなたはミュージカルでも頑張りなさい」と言ったのを覚えています。

ちゃんと期待に応えたんだなぁとしみじみ。
 
★★★★☆