映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ノクターナル・アニマルズ(原題)
2016年12月01日 (木) | 編集 |
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 ノクターナル・アニマルズ(原題)(2016 アメリカ
原題:Nocturnal Animals
監督/脚本:トム・フォード
原作:オースティン・ライト
出演:エイミー・アダムスジェイク・ギレンホールマイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー、ローラ・リニー

【あらすじ】
夫との関係に不安を覚えるある日、ス―ザンの元に元夫のエドワードから小説の原稿が届く・・。
「読んで感想を聞かせて欲しい」とメモのあるその原稿には、ドライブ中にトラブルに巻き込まれるある一家の話が、つづられており・・


オスカーシーズン到来ということで、前哨戦がらみの作品を観ていきます。

まずはサテライト賞の作品賞にノミネートされた『ノクターナル・アニマルズ』。
『シングルマン』のトム・フォードの監督2作目となるスリラーです。
今回はゲイは出てきませんが、「失ったものへの思い」という点で通じるものがあるかも。

ジェイク・ギレンホール演じるエドワードは、小説の原稿を元妻のスーザンに送り付けます。
これが劇中劇となり、トラブルに巻き込まれる主人公トニーをジェイクが演じてるんですが、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン等、うまい役者も脇を固め見ごたえあり。サスペンスフルでこれだけで十分一本の映画になるクオリティです。しかし暴力的で泥臭い(ただし死体はスタイリッシュ)こういう映画をトム・フォードがも撮るのかというのは驚きです。
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小説のタイトル『ノクターナル・アニマルズ』は夜行性動物の意味。
不眠症のスーザンが昔元夫にこう呼ばれていたと語るシーンがあり、すなわち小説は少なからずスーザンに関係してるのです。

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エイミー・アダムスの衣装や住まいなどがスタイリッシュなのはさすがトム・フォード


ジェイクは、スーザンのフラッシュバックの中で若き日のエドワードとしても登場するんですが、面白いことに現在のエドワードは一度も姿を見せません。
それでも映画が終わるころには、「失ったもの」に対するエドワードの思いを感じることになるわけで
なかなか面白い見せ方だと思います。

スリラーの形をとりながら、中身はロマンス。
ただし、ラストシーンは解釈を観客にゆだねる形になるので、ロマンスをどう終わらせているかは見てのお楽しみということで。

しかし、玄関の前にトイレってw
テキサスの家はみんなそうか思われたら困るなぁ。
それにアーロン君、うん○見せてくれなくていいから(笑)



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【映画】『メッセージ』前半に忍耐を要すが少し我慢
2016年11月12日 (土) | 編集 |
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メッセージ
(2016 アメリカ
原題:Arrival
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
出演:エイミー・アダムスジェレミー・レナー/フォレスト・ウィテカー

【あらすじ】
世界各地に謎の宇宙船が出現。言語学者のルイーズは謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくのだが……。


【感想】
ミステリー祭り2本目
『プリズナーズ』『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴがテッド・チャンの原作『あなたの人生の物語』を映画化したSFミステリーです。

来年公開の『ブレードランナー』の続編の監督を任せられたヴィルヌーヴ監督は、幅広いジャンルを撮る監督で、どれ一つとっても同じ監督の作品という気がしません。『複製された男』にも少しSF要素があったけど、今回は地球外生命体とのコンタクトを描いてまして言ってみれば『未知との遭遇2』みたいな話。

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卵型の宇宙船でやってきた巨大な生命体は何をもとめているんだろうということで、エイミー・アダムス演じる言語学者のルイースに白羽の矢が立ちます。同様に政府によって招集されたジェレミー・レナーと協力し、エイリアンの「言語」を解読することに。
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ルイースは離婚後に一人娘を病気で亡くし、孤独と戦いながら生きている女性で、娘と言葉を交わすことができない虚しさを埋めるかのように、懸命にエイリアンと会話しようとするんですね。
でもいかんせん、彼らの言語というのが貞子が出てきそうなイカ墨リングなもんでw解明も簡単には進まない。
危機感を感じる某国の動きが問題になる中、人類はこの危機をどう乗り切るのか。
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トランプ大統領ならあっという間に攻撃して映画も30分で終わりそうな話ですが
映画は非常に気が長く。。正直この悠長さに前半は眠くなります。
実際席を立って、帰ってこなかった客もいましたし。

でも後半、映画は思いがけない方向に!
ミステリー的には反則技に近い(笑)
ネタバレしてはしませんが、言えるのはこれは単なるエイリアン映画じゃないということ。
監督は記憶とか時間軸とかを映画の中で知的に操る人だと思う。本作でもそれが生きていて、在りし日の娘と過ごすルイースのフラッシュバックから見えてくるものに、最後の30分は得も言われぬ幸福感に包まれる。
ヨハン・ヨハンソンの幻想的な音楽もいい。
エイミー・アダムスジェレミー・レナーも魅力的でした!


IMDbも8.5と高評価。
日本公開は来年の5月だそうです。

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her/世界でひとつの彼女
2014年01月16日 (木) | 編集 |




オスカー特集、今日はゴールデングローブで脚本賞を受賞、他にも作品賞、監督賞、主演男優賞などでノミネートが期待されるスパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』を観てきました。
her/世界でひとつの彼女(2013)アメリカ
原題:her
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス / エイミー・アダムス/ ルーニー・マーラ/ オリヴィア・ワイルド 
声の出演:スカーレット・ヨハンソン
日本公開:2014/6/28
手書きの手紙代行の仕事をする作家のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、妻(ルーニー・マーラ)と別れ、孤独な日々を送っている。ある日、対話型のオペレーション・システムを導入したセオドアはサマンサという名の人工知能に魅かれていく。

 近未来のロサンジェルスを舞台に繰り広げられるユニークなラブストーリーです。
主人公セオドアが恋に落ちるのがなんと対話型オペレーションシステムの人工知能。
でも最近の内蔵知能の発達をみると、これは遠い未来のお話じゃないと思ってしまいます。

先日も「日本食レストラン」について夫がipadのボイス検索をしてたんですが
「日本食好き?」と訊くと「ごめんなさい、食べたことないの」
「どのレストランが一番好き?」には「選ぶのはあなた、私じゃないわ」などと答える。
冗談には冗談で返すのが面白くて会話が弾むんですよね(笑)
世の孤独な男性の中には、ひそかにこうした人工知能との会話を楽しんでる人いるんじゃないでしょうか。
しかもこの映画のサマンサの声はスカーレット・ヨハンソンなんですよね。
あのセクシーボイスで、しかも対話するほどに感情や感覚を学んでいくのだから男性にはたまらないでしょ。
でも、当然ながら人工知能であるサマンサに実態はない。さて二人の恋の行方は・・。

いや~、これは面白かった。
まずバーチャルに囲まれた主人公の暮らしぶりが楽しい。
自筆とは名ばかりに、コンピューターに向かって喋り、依頼者の自筆文字を認識させたであろう文字で手紙をプリントし送信する。こんな仕事も出てくるんだねぇ。
自宅のバーチャルゲームのキャラクターも可愛いくてね。しかもF文字たっぷりにセオドアに文句言ったりするんです。思えば、この映画で描かれる近未来描写は、何らかの形で相手の反応があるのが時代を反映しています。いまどきの若者がテレビを見ない理由に、テレビは一方通行で反応がないからという記事を目にしたけれど、煩わしい関係を拒絶しながらも、人は孤独ではいられない。

心配になるのは、バーチャルの世界で孤独も埋められるとしたら、人と人との繋がりなんて必要なくなるんじゃないの?ということ。この映画のひとつのテーマでもありますね。

オレンジを基調にしたポップな色合いが、近未来をシンプルで暖かいものにしています。
胸ポケットに入れられたデバイスのカメラからのサマンサ目線も楽しい演出。
脚本も手がけるスパイク・ジョーンズのオリジナリティとイマジネーションに感服。



共演にエイミー・アダムス、ルーニー・マーラ。
愛する妻を失う主人公の傷心が丁寧に描かれるからこそ、セオドアを応援せずにいられない。
ホアキンの表情から溢れ出る恋の喜びに、ともに胸ときめかせ、リアルな痛みに共感し、本当の恋を見つける姿に心温まりました。素敵な作品です。



ノスタルジックで優しい『ザ・マペッツ』
2012年06月04日 (月) | 編集 |
人気マペットキャラクター総出で贈る、ディズニー製作のミュージカルコメディ。
主演はジェイソン・シーゲルエイミー・アダムス
シーゲルは共同で脚本も担当してます。



ザ・マペッツ
2011年(アメリカ)
原題:The Muppets
監督:ジェームズ・ボビン
出演:ジェイソン・シーゲルエイミー・アダムス
クリス・クーパーラシダ・ジョーンズ



ジェイソン・シーゲル演じるゲイリーとマぺットのウォルターは
兄弟のように育った友達同士。。
へ? でしょ(笑)
この映画で描かれるのは、人間とマペットが普通に共存している世界。
一瞬、なんじゃそれってなるけど大丈夫。
冒頭10分で完全に引き込まれ、口角上がりっぱなしになりました。

話をざっと書くと
ウォルターはかつて人気を博したマペット・ショーの熱狂的なファン。
ゲイリーと恋人メアリー(エイミー・アダムス)のLA旅行に誘われ、
本物のマペッツ・ショーを観るのを楽しみにハリウッドにやってきたのに
かつてのメンバーは引退し、ショーは閑古鳥で見る影もない。
おまけに成金石油商(クリス・クーパー)の陰謀で、
劇場を取り壊されることを知ったウォルターは
マペットたちと力をあわせ、劇場再建に向け奮闘する!というお話なんですね。



このザ・マペッツというのはアメリカで実際にやってた番組らしいので
知ってる人は凄く楽しめるでしょうね。
自分に置き換えたなら、「ひょっこりひょうたん島」の面々が、
番組を再現すべく頑張るようなもの・・ って、歳がバレるけどw
前述したように冒頭の10分間に惹きつけられるのは
描かれる世界が優しく純粋で、ノスタルジーに溢れているから。
『ALWAYS 三丁目の夕日』が人を魅了するのと同じ原理かもですね。

主役はマペットたちなんですが、ジェイソン・シーゲルとエイミー・アダムスも
60年代テレビドラマから抜け出たようないい人キャラでね。
しかも歌や踊りまで披露してくれます。
そう。知らずに見たのだけど、これミュージカル形式だったのね。
ジェイソン・シーゲルが綺麗な歌声を聴かせてくれたり
クリス・クーパーがラップを披露してくれたりの意外性もあり
苦手なはずのミュージカルなのに、凄く楽しめました。

でもこの世界観に慣れてくると、個人的には少々中だるみもありました。
次々にマペッツが再会を果たすところは
キャラクターを知ってるともっと楽しめる部分でしょうね。
でも終盤、メンバーが集結し華やかにショーを繰り広げるシーンには心躍りましたよ。

人は人、マペッツはマペッツ。
それぞれに自分らしくあるために、何ができるのか とか
夢に向かって頑張ると言ったテーマを盛り込み、きっちりと成長を描く。
エンターテインメントな見せ方も秀逸で、ディズニーらしい素敵な作品でした!

余談だけど、これは行きつけの映画館の上映前のポリシートレイラーに
最近まで使われてたんですよ。こちらがその動画。
劇中の台詞も多々出てくることを発見しました。
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★★★★