映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】バレー・オブ・バイオレンス
2017年06月30日 (金) | 編集 |
 
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バレー・オブ・バイオレンス(2016)アメリカ
原題:In a Valley of Violence
監督/脚本:タイ・ウェスト
出演:イーサン・ホーク/ジョン・トラヴォルタ/タイッサ・ファーミガ/ジェームズ・ランソン/カレン・ギラン
【あらすじ】
愛犬と共に荒野を旅する男ポール。「バレー・オブ・バイオレンス」と呼ばれる町デントンに流れ着いた彼は、些細なことから悪徳保安官補佐ギリーとトラブルになり町を出るが・・・


【感想】
久々の映画記事です。

これ、主演のイーサン・ホークが『マグニフィセント・セブン』のインタビュー動画でグッドナイト・ロビショーとの役柄の類似性を指摘していて気になっていたんですよね。

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今回イーサン演じるは、愛犬アビーと荒野を旅する流れ者ポール。
水を求め訪れたデントンはバレー・オブ・バイオレンスと呼ばれる暴力に満ちた街
アビーとポールは街を牛耳る保安官の息子とのトラブルから、ここである危機を迎えるという話。


前述したように、イーサンの役柄はグッドナイト・ロビショーに通じるところがあって
『マグニフィセント~』では傷ついた心を癒す存在がビョンホン演じるビリーだったのに対し
本作では犬のアビーがその役割を担っています。

冒頭のシークエンスだけでも愛犬との絶大な信頼関係がうかがえる演出。
とにかくイーサンとワンコとのコンビが最高なの。

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お風呂に入るアビーかわゆす


タイ・ウェストの監督作品は『イン・キーパーズ』しか観てなかったけど
ホラーだけでなくこういうウェスタンも撮るのだなと、ちょっとビックリ。
タイトルバックがもろセルジオ・レオーネで、監督がマカロニ風を狙ったのは間違いないところでしょう。
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保安官(ジョン・トラボルタ)の息子ギリ―(ジェームズ・ランソン)とその仲間たちVSポールという構造で、それなりのスリルを見せてくれるし、イーサン、トラボルタのうまさもあって結構笑えるエンタメ性も。
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宿を営む美人姉妹の妹にタイッサ・ファーミガ
生き延びるために力のある男に頼る姉に対し、タイッサは街を出ることに希望を持ち続ける強い女性を熱演。
イーサンと恋人のような親子のような関係を気づいていくのも微笑ましい。
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日本ではDVDスルーになったらしいので機会があればどうぞ。
『ジョン・ウィック』に通じるところもあって面白いですよ。



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【映画】マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ
2017年01月24日 (火) | 編集 |
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 マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015 アメリカ
原題:Maggie's Plan
監督/脚本:レベッカ・ミラー
出演:グレタ・ガーウィグイーサン・ホークジュリアン・ムーア/ビル・ヘイダー/マーヤ・ルドルフ/トラヴィス・フィメル
【あらすじ】
ニューヨークの大学で働くマギーは、妻子持ちの文化人類学者ジョンと恋に落ちる。仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼットに愛想を尽かしたジョンは離婚を決意し、マギーと再婚。数年後、ジョンとマギーは子どもにも恵まれ幸せな毎日を送っているかに見えたが、小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活にマギーは不安を感じていた。

【感想】
 ニューヨークを舞台に3人の男女の奇妙な関係を描くハートフルコメディです。

グレタ・ガーウィグ演じるマギーは、数学に秀でた男性の精子の提供を受け、シングルマザーになることを計画中のニューヨーカー。偶然知り合った小説家志望で妻子持ちのジョン(イーサン・ホーク)と小説を通じて親しくなり、やがて求婚され結婚するマギー。数年後、マギーには可愛い女の子が生まれています。

ところがジョンと幸せな結婚生活を送っているはずのマギーの心境は複雑。
元妻との間にできた子供たちの世話もマギーに任せ小説に没頭するジョンとの暮らしに不安を感じ、マギーは、まだジョンに思いを残す元妻ジョゼットにジョンを返すことを計画するのです。

グレタ・ガーウィグは実はたまたま観た出演作2本があまりピンとこなくて、これまで興味を持てない女優の位置づけでしたが、本作を見てイメージが変わりました。今やメグ・ライアンに代わるニューヨークの似合うラブコメ女優とされるグレタ。
決して垢ぬけてはいないし、メグ・ライアンみたいにキュートというのでもないけれど、不器用でも前向きに、自分らしく生きるヒロインがハマります。
ストーリーだけ読んだらまるで共感できそうにないマギーというキャラも、グレタだと嫌味がなくて自然に受け入れられるんですよね。

マギーの両親のエピソードに触れているから、マギーがシングルマザーを目指していたことも、結婚生活で孤独を感じることには耐えられないことも理解できる。マギーの部屋のインテリアや友人との会話からも、マギーの飾りっ気のない正直さがうかがえる演出は、脚本も手掛ける女性監督レベッカ・ミラーのうまさでしょう。
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ジョンにイーサン・ホークをキャスティングしてるのも絶妙ですよね。
そもそも好きな小説を書くことが最優先で、それを支えてもらいたいだけのジョンこそがトラブルの元凶なわけだけど、そんな優柔不断な役も大人子供が板についたイーサンだと憎めない。得な男だよねぇ。

『アリスのままで』とはまた違った種類のハイソな知的さを漂わせつつも、可愛い大人の女の情念と懐の深さを演じてみせるジョゼットにジュリアン・ムーア。お団子ヘアにモフモフファッション、フレンチ訛りもかわゆす。
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ビル・ヘイダーは相変わらず信頼できるバイプレイヤーだし、ガイ役のトラヴィス・フィメルもいい。

ラストシーンから想像するに、おそらくマギーはジョンに気兼ねなくオリジナルのプランに戻るのでしょう。
パパ付きのプランBもいいのでは?など想像を膨らませてみるのも楽しい。

複雑で滑稽で、でもそれぞれの方法で幸せを探そうとするニューヨーカーの生きざまを小粋なラブコメにした本作
ウディ・アレンほどくどくなく、終始ニマニマになる面白さがありました。これ好き。
でも邦題の副題「幸せのあとしまつ」っていうのはなんか違う気がするなぁ。



ちなみに監督のお父さんは劇作家で『クルーシブル』などの脚本も手掛けるアーサー・ミラー。
夫はなんとダニエル・デイ=ルイスだそうです。





お気に入り度★★★★


今年からお気に入り度で好き加減を(★5つで満点)記録に残すことにしました。
世間の評価とはかけ離れるものもあるかと思いますが、ご了承ください。


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【映画】ドローン・オブ・ウォー
2015年09月30日 (水) | 編集 |


ドローン・オブ・ウォー(2014)アメリカ
原題:Good Kill
監督/脚本:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク / ブルース・グリーンウッド / ゾーイ・クラヴィッツ/ ジェイク・アベル/ ジャニュアリー・ジョーンズ
日本公開:2015/10/1

アメリカ空軍に所属するトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地にあるコンテナにいながら、コンピューターで無人機ドローンを遠隔操作し、遠く離れた異国の地の爆撃を行っている。任務が終われば郊外の自宅に戻り、妻のモリー(ジャニュアリー・ジョーンズ)と子供たちと一緒に過ごすのがトミーの日常だったが・・



『ガタカ』のアンドリュー・ニコルイーサン・ホーク主演に描く戦争映画です。

アメリカは911の報復に、タリバンの武装勢力のアジトをドローンによる遠隔操作で空爆しています。ドローンを操縦し爆撃の発射を担当するのがイーサン演じる空軍少佐でパイロットのイーガン。
爆撃が成功したときに彼が言う「一掃した」が原題の「Good kill」です。
しかし相手は当然ながら血が流れる人間であり、時には女子供を巻き添えにすることもあってイーガンは精神を疲弊させていくんですね。

まず驚くのが、ドローンがこんな風に使われてるという実態。
敵地に行くこともなく、スクリーンを見ながら敵を爆撃する様子はまるでテレビゲームです。

モニターが映し出すドローンからの映像はまるで神の目線。
郊外の悪者に罰を与える行為自体が神の思し目であるがごとしです。
面白いのはイーガンの自宅も同じように上空から映し出していること。
ラスベガスの郊外にあるイーガン宅は、中東のテロリストらの家と同じように黄色い砂漠の中に建設された振興住宅街の一角にあるんですが、イーガンの家だけが不自然なまでに青い芝生を植えているのは、奴らとは違うというイーガンの主張が形になったものでしょう。


イーサンはパイロットとして爆撃機を操縦していた頃を回想し
その頃に帰りたいと思っている。
同じ戦争でも、自らの命を危険に晒しつつ向かってくる相手と戦う昔スタイルの戦争はある意味スポーツ感覚だったでしょうね。
高揚感の中、倫理など考える余地もなく、国を守るという使命に燃えることも出来たでしょう。


爆撃シーンが何度も繰り返されることに飽きてもきますが、イーガンの苦痛を観客も体現するという意味では効果的と言えますね。
女性兵士スアレス(ゾーイ・クラヴィッツ)の率直な言動が正義を語っていてよかった。

神は上空から何を見るのか。
悪いやつにおしおきをするのは、はたして正義なのか。
戦争の是非を含め、複雑な思いで見終えました。

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    これが現代の「戦争」である。エアコンの効いたコンテナの中で、桿を握り発射ボタンを押す。命中すれば「グッド・キル」と呟き、車を走らせ家族の待つ自宅に戻る。だが、「戦争」である事に変わりはない。コンテナの扉には「ここから合衆国外」とコーションが付いている。そこは領空外なのである。入隊する若者の半数はゲームセンターでスカウトされた。遠い異国を旋回するドローンを操るのに体力や根性は必要ない。ただ、技術のみ。しかし、恐らくは大いなる精神力も…。トミー・イーガン(イーサン・ホーク)は空軍パイロットとしてイラ 

    ここなつ映画レビュー

    2015/10/9(金) 午後 0:28

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    名機ALPS(アルプス)MDプリンタ

    2015/12/6(日) 午後 0:05




【映画】『6才のボクが、大人になるまで。』
2015年01月09日 (金) | 編集 |

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6才のボクが、大人になるまで。(2014)アメリカ
原題:Boyhood
監督:リチャード・リンクレイター
出演:パトリシア・アークエット/エラー・コルトレイン/ローレライ・リンクレイター/イーサン・ホーク 
 

テキサスの田舎町に住む6歳の少年メイソンは、母のオリヴィアと姉サマンサとの3人暮らし。父親のメイソン・シニアは離婚してアラスカに放浪の旅に出てしまい、シングルマザーとなったオリヴィアは大学への入学を決意し、メイソンとサマンサを連れてヒューストンに移り住む。


リチャード・リンクレイター監督
6歳の少年とその家族の12年にわたる軌跡を綴るのに、同じキャストで同じ年月をかけて撮りあげた作品。
ちっちゃかったメイソン(エラー・コルトレイン)が段々と大きくなって、お母さん役のパトリシア・アークエットがおばさんになっていく。
家族のアルバムを一緒にめくっているような、不思議な鑑賞感。

このどう考えても地味な作品がオスカー最有力とされるのは、家族の12年に、観るものが自分の思い出を重ねるからかな。メイソンの遊びや親子の会話などあるあると思うことが多くてニマニマしたし、それらが郷愁ともなってキュンとする。

原題がboyhoodであるように、本作はメイソンの成長を描く作品には違いないけど、同時にメイソンを取り巻く家族の物語でもあって、子供と親、相互の関係やそれぞれの変化が繊細に描かれているのが素晴らしいんですよね。

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なかでも良かったの母親役のパトリシア・アークエット
イーサン・ホーク演じる自由人の夫に見切りをつけ、大学に行きなおして社会的に自立し子供を育てる母親。再婚に失敗し途方にくれ、結果的に子供に苦難を強いることもあるけれど、いつだって子供たちに何が一番いいのかを懸命に考えて懸命に生きてる母がそこにいて、大きくなった子供たちもそんな母をちゃんと理解してるところに胸が熱くなった。

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離れてはいるけれど要所要所で大事な助言をして、父親の責任を果たそうと頑張るイーサンもいい。
自由人ゆえに家庭を捨てた彼も、12年経って落ち着いて、新しい家庭の父親に納まる
車も変わり、メイソンの卒業祝いにはちゃんとスーツで現れるところに、彼の変化をきちんと描いているところが微笑ましかった。

多分これを観たら自分の親に感謝の気持ちがわいてくると思う。
いい作品でした。


イリュージョン
2014年01月02日 (木) | 編集 |



正月第一弾は2013年最後に観たポーランド発の未公開スリラー『イリュージョン』を。
イリュージョン(2011)アイルランド・ポーランド・イギリス
原題:The Woman in The Fifth
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
出演:イーサン・ホーク/クリスティン・スコット・トーマス/ヨアンナ・クーリグ/サミール・ゲスミ
日本公開:未公開
 
【ストーリー】
アメリカ人作家のトム(イーサン・ホーク)は別れた妻と娘に会うためパリにやってくる。しかし妻からは拒否され警察を呼ばれる始末。飛び乗ったバスで荷物を盗まれたトムはカフェの二階のうらぶれたホテルに宿泊を許可された。ある日、立ち寄った本屋で誘われた作家の集まりで出会った美しい未亡人マーギット(クリステン・スコット・トーマス)は、トムのひと時の癒しとなるが、同時にトムの周囲で不可思議な事件が起こり始め・・・。

イーサン・ホーク主演のミステリー・サスペンスです。
アメリカからやってきた主人公トムの周囲で起こる不思議な事件の謎を解くお話なんですが、映画は終始憂鬱な雰囲気に包まれます。そもそも、トムが妻に何故あれほど拒否されているのかの理由が説明されない。トムは宿のオーナーから怪しいアルバイトを持ちかけられ夜の6時間を過ごすのだけど、そこにやってくる訪問者の目的も分からない。そんな中、カフェのポーランド人ウェイトレスの優しさが身につまされる。彼女がポーランド語で歌う歌は、内容は分からないけれど、寂しく愛おしく胸に響くのです。その度にトムは娘を想い長い長い手紙を書く。そして遠くからとても切ない目で娘を見つめるんですね。救いのないほどに不幸な空気を漂わせるイーサン。そして、イーサンに怪しくまとわりつく未亡人のクリスティン・スコット・トーマス・・




 原作はダグラス・ケネディの『The Woman in the Fifth』、監督は『マイ・サマー・オブ・ラブ』(←未見)のパヴェウ・パヴリコフスキ
原作は読んでないんですがタイトルの意味はクリスティン・スコット・トーマス演じる謎の未亡人を指しているんですね。どうして邦題はそれを無視して『イリュージョン』なんて付けちゃうんでしょう。あかんがな。
 
 この映画ね、評価が真っ二つに分かれてるんですよ。それは間違いなく、この映画をどう解釈したかによると思います。「くだらない。丸投げ」と評する人がいる一方で、「知的な傑作」と賞賛されるのはなんだろうと、そんなことが気になりました。

 個人的には最初2通りの解釈が浮かび、2番目を確信するためにイーサンのインタビューを読んで、3番目の解釈に行き当たりました(笑)イーサンは「監督は観客がさまざまに解釈するのを楽しみたいと言っているのであえて答えをいう必要はない」と言ってるんですが、3番目の解釈を頭に置いて再見してみると、謎を解き明かす鍵となるものが実に多く仕込まれていることに気づくんです。監督がポーランド人ということもあってか、やりきれないほどに物悲しいお話ですが、なるほど緻密に知的に構成された作品でした。イーサンの演技も絶品です。ぜひご確認あれ。そのうちに裏ブログでネタばれ記事書きます。