映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】コードネーム U.N.C.L.E.
2016年10月17日 (月) | 編集 |
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コードネーム U.N.C.L.E.(2015 アメリカ
原題:The Man from U.N.C.L.E.
監督/脚本:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カヴィルアーミー・ハマーアリシア・ヴィキャンデル/エリザベス・デビッキ/ジャレッド・ハリス/ヒュー・グラント

【感想
1960年代の人気TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』をヘンリー・カヴィルアーミー・ハマー主演で映画化したスパイアクションです。

ケネディ大統領がご存命の60年代前半、ナチスの残党が核兵器を入手しテロを起こそうとしているとの情報の元、CIAのエージェント、ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)と、KGBの工作員イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が協力して世界を核の脅威から守るという話。

実はガイ・リッチーのスタイリッシュチックなアクション映画はちと苦手で、『ロック・ストック~』も、完全に忘却の彼方だし、案の定本作も、随分前にレンタルして何度トライする者の案の定前に進まない。
前半部分で10テイクはしたな。

ただし、今回はヒロインのアリシア・ヴィキャンデル含む主役3人がよくて
中盤から面白く観てしまった。
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ヘンリー・カヴィルは軽いノリでもカッコいいし、ロシア訛りで超人的な肉体能力を誇る反面、ガラスメンタルなアーミー・ハマーも素朴でいい。
米ソのスパイガジェットを対比させつつのテンポ良い二人の掛け合いは楽しいし、アクションの見せ場もある。
60年代ファッション雑誌から抜け出したみたいなアリシアちゃんを射止めるのはどっちだ?
いや、ソロの好みはイリヤなのか?的な楽しみもあって、こうなると続編を観たくなるな。
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英国男優総選挙の発表もまじかとなり、50人斬り無理そうで焦ってますがw
ヒュー・グラントも出てたね、ってことでエイヤ!と斬っときます(笑)


関係ないけどローマを愛犬とお散歩するアーミー・ハマーがナチュラルすぎてツボ
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【映画】戦場からのラブレター
2016年10月11日 (火) | 編集 |
 
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戦場からのラブレター(2015 イギリス
原題:Testament of youth
監督:ジェームズ・ケント
脚本:ジュリエット・トウィディ
出演:アリシア・ヴィキャンデルキット・ハリントンタロン・エガートン/コリン・モーガン

【感想
第1次世界大戦の最中、看護師として戦場で闘ったヴェラ・ブリテンの自伝小説を映画化した戦争ドラマです。

英国男優総選挙の投票も9月いっぱいで終わり、後は静かに結果を待つのみ。
Twitterのハッシュタグを検索すると「○○に投票しました」というポストを多く見かけます。
今年は『キングスマン』人気でコリン・ファース、タロン・エガートンの票が伸びてる印象。
特にタロン君は確実に順位をあげてきそうですね。

まだ出演作が少ないタロン君なので選ぶ余地がなかったですが、これは観て正解。
主演のアリシア・ヴィキャンデルはじめ、若手がたいそう頑張ってました。

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アリシアちゃん演じるヴェラはイギリスの中流階級に生まれ、兄のエドワードとその親友のヴィクター、友人のローランドらと穏やかに青春を謳歌しています。
ところが第一次世界大戦が勃発し、エドワードらは戦場に。
オックスフォード大学に入学したヴェラも何かせずにおれず、救急看護奉仕隊に志願するのです。

ヴェラを取り巻く人間関係を説明する前半は、何が言いたい映画なのかよくわからず正直退屈。
ところがヴェラがナースとして戦地に赴いてから、ガラリと様相が変わり面白くなります。

前戦のドンパチを見せることなく、救護室の惨状で残酷な戦争の実態を表現する手法は増村保造の『赤い天使』を思い出します。人手が足りず、自分で兵士の腕を切断したと武勇伝のように話し、瀕死の患者を前に「この人もうすぐ死ぬから気をつけて見ててね。」と平気で口にする先輩ナース。
ヴェラが配属されたのはドイツ兵を収容する施設だったにも関わらず、ヴェラが死にゆく兵士の手を握り安心を与える姿に心を動かされます。
死にゆく者に敵も味方もない。あるのは戦争の愚かさのみ。
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死の恐怖と向き合いながら懸命に戦う兵士に対し、本国で終戦を待つ市民の利己的なこと。
戦地の悲惨な状況を知りつくし、愛する者を失った原作者の思いがそのままヴェラの憤りとなって表現される。
アリシアちゃんはこれでオスカーとってもおかしくないほどの熱演で、綺麗なだけの女優じゃないことを改めて思い知らされます。
タロン君もよかった。


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英国男優でもう一人斬りたいのがヴェラの婚約者を演じるキット・ハリントン
未見ですが米ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演し人気だとか。

フラットな前半には少し我慢を要しますが、リアルな反戦映画であると同時にみずみずしい青春映画でもある本作、可憐でいて力強いアリシアちゃんの演技もあって観て損のない秀作でした。

アリシアちゃんのファッションもかわいい💛



 


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【映画】光をくれた人
2016年09月04日 (日) | 編集 |
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 光をくれた人(2016 イギリス/ニュージーランド/アメリカ
原題:The Light Between Oceans
監督:デレク・シアンフランス
出演: マイケル・ファスベンダーアリシア・ヴィキャンデルレイチェル・ワイズ/ブライアン・ブラウン/ジャック・トンプソン

【あらすじ
人里離れた灯台守として働き始めた帰還兵のトムは、上司の娘と出会い恋に落ちる。孤島に新居を構えまもなく子供を授かるが・・

【感想
ヴェニスでいちゃいちゃ
今最もホットなカップル マイケル・ファスベンダーアリシア・ヴィキャンデル主演のメロドラマです。
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孤島の灯台守として新生活をスタートさせた帰還兵のトム(ファスベンダー)と美しい妻のイザベル(ヴィキャンデル)。幸せいっぱいの二人ですが、まもなく授かった子供を続けて流産しイザベルは壊れ気味に。そんなとき漂流するボートに赤ん坊発見。自分たちの子供として育ててしまうのです。

ファス&アリシアが恋人と噂されるようになって結構経ちますが、2人はこの映画での共演で交際が始まったんですね。こんな幸せな新婚カップルを演じれば、そりゃ恋にも落ちるでしょう。
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海に囲まれた絶景の地、淡い色調で描き出される美しい二人のラブストーリー。
眼福でございますよ。
でも映画の二人の幸せは意外に長く続かない。
だって海からやってきた子供には本当の親がいて、2人はその真実から逃れることができないから。
でもって監督は『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランスときた。

まず思うのは男女の違いですね。
わが子を失った悲しみに暮れているときに目の前に赤ん坊が現れたら、もう絶対に手放したくなくなる気持ちは女として理解できます。一方第一次世界大戦でたくさんの仲間の死を目の当たりにしたトムは、イザベルに出会うまでは戦争後後遺症で心を閉ざしていたほど。志半ばで命を落とした若者への思いからトムは罪の意識にさいなまれてしまう。
良心とイザベルへの愛のはざまで苦悩するファスベンダーがなんとも切ないんです。

正直途中までは一番かわいそうなのはレイチェル・ワイズやんと、やるせない思いで観てましたが、最後の最後はファスに泣かされました。




日本公開は来年春?まじか
二人に本当の子供ができちゃうよ。


「英国男優50人斬り」8人目はマイケル・ファスベンダーでした。


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【映画】お帰りマット・デイモン!でも、やっちまったな『ジェイソン・ボーン』
2016年07月31日 (日) | 編集 |
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ジェイソン・ボーン(
2016) アメリカ
原題:Jason Bourne
監督:ポール・グリーングラス
脚本:ポール・グリーングラス/クリストファー・ラウズ
出演:マット・デイモンアリシア・ヴィキャンデルトミー・リー・ジョーンズ/ヴァンサン・カッセル/ジュリア・スタイルズ
 日本公開:2016/10/7

【あらすじ 
ジェイソン・ボーンが帰ってきた

【感想
マット・デイモンが9年ぶりにジェイソン・ボーンを演じるボーン3部作の続編です。

かすかな記憶を辿りながらアイデンティティを追い求めてきたボーン
前作でほぼ記憶を取り戻し、姿をくらましていたボーンですが
本作ではストリートファイターみたいなことやってる姿で登場します。
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それ本業?何年もそれで食いつないでいたの?
なんと言いますが、色んな疑問が沸くんですけど、本作では色んなことスルーで
またしてもCIAに追われる展開となり、アクションになだれ込みます。

こんなにセリフのない映画初めて観たってくらい前半はひたすらアクション
エモーショナルなことが起きてもさらりとかわしてまたアクション

これまでのボーンシリーズは同じ逃げるにしても、もっと知的な部分があったのに
そういうのが感じられない。
マット・デイモンのアクションのキレも以前ほどではないですしね
それにCIAによって殺人マシーンに作り上げられた男の悲しい性として観るのと
すべてを知ったボーンとして観るのとでは、こちらの受け止め方も違うというか
むやみに人を殺しまくることに違和感を感じてしまったんだよねぇ。

前半はとにかく退屈
後半に入ってヴェガスを舞台にしたド派手なカーチェイスでは流石に目が覚めたけど
車170台がらみの無謀なアクションはもはやワイルドスピードシリーズ(笑)

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CIAのトップにトミー・リー・ジョーンズ
アリシア・ヴィキャンデルが007シリーズのQに近いITに強いエージェントを演じてますけど
立場的には前作のジョーン・アレンくらいなので、
20代の彼女がCIAでここまでの権力を持つのかっていうのはやや違和感。
立ち位置としては面白いし、クールビューティのアリシアちゃんも悪くなかったけど
終わってみれば、登場人物がみんな利己的に思えて誰にも共感できなかったというのが正直なところ。

単純にアクション映画として楽しめる人もいると思うけど私はダメだったな。
何かのインタビューでマットが「Iscrewed up」と言ってたけど
マット自身やっちまった感あるんじゃないだろうか。
というか、マットが脚本書けばいいのに。



日本公開は10月



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【映画】アンドロイドの見る夢は?『エクス・マキナ』
2015年11月16日 (月) | 編集 |
エクス・マキナ(2015)イギリス
原題:EX Machina
監督:アレックス・ガーランド
日本公開:2016/6/11
【あらすじ】
検索エンジン会社に働くケイレブは抽選で社長ネイサンの自宅を訪問する権利を得る。しかしそこで待っていたのはアンドロイドの人工知能を評価するという任務だった・・


『28日後・・・』『わたしを離さないで』で脚本を手がけたアレックス・ガーランドの監督デビューとなるSFスリラーです。

主役ケイレブに『アバウトタイム~愛おしい時間について~』のドーナル・グリーソン。社長ネイサンにオスカー・アイザック

社長宅にバカンスを楽しむくらいのつもりで来たのに、社長に自分の作ったアンドロイドの評価を依頼されてしまったケイレブ。
気乗りがしないまでも、社長には歯向かえない雰囲気があり、アンドロイドと対談、テストを実施することになるんですね。

アンドロイドのエイヴァに会ってみればこれが思いがけず自分好みのカワイ子ちゃん。エイヴァ役には、ファスベンダーとの路チューが目撃されたアリシア・ヴィキャンデルが顔と手先以外は機械シースルーなこんな風貌で演じてます。

アンドロイドと分かっていてもケイレブがどストライクなエイヴァに心惹かれていくというのは想定内ですが、これが単純なSFラブコメなどにはなってません。
アンドロイドの葛藤がわかってくる中盤からは、なにやら不気味な展開になっていくんですね。


しかし本作の怖いのはアンドロイドだけにあらず。
オスカー・アイザック演じるネイサン経営するブルーブックというIT会社は、グーグルみたいな検索エンジンの最大手なんですが、『キングスマン』しかり、最近ではこういう企業が近未来SFの悪役と相場が決まってきましたよね。
ネイサンは人工知能の完成を夢見るマッドサイエンスでもあって、グーグルとマッドサイエンスのコラボがもたらす脅威は想像に難くないでしょう。

しかもオスカー・アイザックがネイサンを実に気持ち悪く演じてます。(70年代のガチムチフュージョン歌手風のダンスシーンは目がテンw)

そんなカリスマ社長に自分の未熟さをさらけ出すことを恐れ、表面を繕うケイレブが思いがけない陰謀に巻き込まれていくのも自然。
ケイレブは次第に自分の実体にさえ疑問を持つようになるんですが、ドーナル君が『わたしを離さないで』でクローンを演じていたことを思うと面白い配役ですね。

料理係としてキョウコという日本人の女の子が出てきます。
英語を喋れないという設定にも深い意味がありました。

それにしても人工知能も賢くなりすぎると本当に怖い。
アンドロイドの権利とか、人間とどっちが偉いのかとか、
古いSFで漠然と語られてきた問題が、物凄い現実味をもって押し寄せ
人工知能のもたらす未来に警鐘を鳴らすというのが非常に新しい。

クールな世界観も特異的で、じわじわと怖いスリラーとしても見ごたえあり。

今のところ日本公開未定ですが、英国インディペンデント賞で作品賞、監督賞等にノミネート、ヨーロッパ映画賞で脚本賞女優賞にノミネートされるなど、高く評価されてますね。監督の今後も大いに気になるところです。


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